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横浜ゴム、ウェット性能も強化した“最高傑作”の新スタッドレスタイヤ「iceGUARD 6(アイスガード シックス)」
iceGUARD 5 PLUS比で氷上制動性能を15%、ウェット制動性能を5%向上
2017年7月19日 14:21
- 2017年9月1日 発売
- オープンプライス
横浜ゴムは、乗用車用スタッドレスタイヤブランド「iceGUARD(アイスガード)」の新製品「iceGUARD 6(アイスガード シックス)」(製品名:アイスガード iG60[アイジー ロクジュウ])を9月1日から順次発売する。発売サイズは135/80 R13 70Q~265/35 R19 94Qの全95サイズで、順次サイズ追加を予定しているとのこと。価格はオープンプライス。
今回発表されたiceGUARD 6は、これまでのiceGUARDブランドのコンセプトである「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」に、新たにウェット性能(「ウェットに効く」)という価値を追加。スタッドレスタイヤの最重要性能である氷上制動を高めつつ、ウェット性能の引き上げを目指して開発が行なわれた。
トレッドパターンはイン側で氷上、アウト側で雪上性能に特化した従来の非対称パターンを継承しつつ、氷雪性能をはじめウェット性能も高めた専用パターンを開発。斜め方向のグルーブに横方向のグルーブを組み合わせ、氷上での排水効果とエッジ効果を両立させたという新開発の「ダブルマイクログルーブ」により、初期から優れた氷上性能を発揮するという。
また、従来の「iceGUARD 5 PLUS(アイスガード ファイブ プラス)」が3段の立体サイプ「トリプルピラミッドディンプルサイプ」だったのに対し、新開発の4段立体サイプ「クワトロピラミッドディンプルサイプ」によりブロック剛性を高め、操縦安定性を向上させることに成功した。
コンパウンドには新開発の「プレミアム吸水ゴム」を採用。ゴムに配合した「新マイクロ吸水バルーン」の分散を均一化し、氷上で滑る原因となる氷表面の水膜の吸水効果を高めている。
さらにシリカの配合を増量するとともに、均一分散を促進する「シリカ高反応ホワイトポリマー」を新たに採用し、路面への密着性を高めることで氷上性能とウェット性能のレベルアップを実現。加えてスタッドレスタイヤ用に開発した「オレンジオイルS」の採用によって経時劣化後もタイヤのしなやかさを保ち、氷上性能を長持ちさせるという。
これらの最新技術により、iceGUARD 5 PLUSに比べ氷上制動性能を15%、ウェット制動性能を5%向上させるとともに、性能の持続性、低燃費性能も同等レベル以上を確保。また、静粛性についてもパターンノイズを33%、ロードノイズを25%低減することに成功したとしており、これらの結果を持って同社ではiceGUARD 6を「ヨコハマ・スタッドレスタイヤの最高傑作」と謳っている。