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「スパ・フランコルシャン24時間レース」レポート。優勝は25号車のアウディ R8 LMS

グッドスマイルレーシングが初出場

2017年7月29日~30日(現地時間)開催

スパ・フランコルシャン24時間レースに初出場したGOODSMILE RACING & TeamUKYOのMercedes-AMG GT3(00号車)

 7月29日~30日(現地時間)、ベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットでブランパンエンデュランスシリーズ第4戦「第69回スパ・フランコルシャン24時間レース」の決勝が63台が参加して行なわれ、元F1ドライバーのマルクス・ヴィンケルホック選手、元F1ドライバーのジャンマルク・グーノン氏の息子であるジュール・グーノン選手、クリストファー・ハーセ選手からなる25号車のアウディ R8 LMS(Audi Sport Team Sainteloc)が初優勝した。2位に8号車のベントレー(Bentley Team M-Sport)、3位に90号車のMercedes-AMG GT3(AKKa ASP)が入った。

 日本からは千代勝正選手が駆る23号車のNISSAN GT-R NISMO GT3(Motul Team RJN Nissan)が13位。もう1台の22号車のNISSAN GT-R NISMO GT3(Motul Team RJN Nissan)は、予選2回目の開始早々にメカニカルトラブルでオ・ルージュのバリアに激突。ピットスタートからスタートしながらも30位に入り、サバイバルなレースを完走した。

 そして初出場となった片山右京氏が監督を務め、小林可夢偉選手/谷口信輝選手/片岡龍也選手が駆る00号車のMercedes-AMG GT3(GOODSMILE RACING & TeamUKYO)は、予選1回目の終了間際に足まわりのトラブルで小林可夢偉選手がオ・ルージュのバリアに激突。マシンが大破して予選アタックができなかったが、最後尾からのピットスタートとどこかで2分間のストップ&ゴーのペナルティを条件に、競技団の出場許可を受けスタート。小林可夢偉選手がスターティングドライバーを務め、周回を重ねるごとにポジションを上げて一時は23位まで浮上する。

 しかし明け方の3時13分、片岡龍也選手がバスストップシケインのブレーキングで後続車にヒットされてバランスを崩し、右フロントとシャシーに大きなダメージを負い、スタートから11時間を経過する前にリタイヤした。完走は50台。

入念にミーティングを行なうGOODSMILE RACING & TeamUKYO
海外メディアのインタビューに応える小林可夢偉選手
マシンを丁寧に磨く小林可夢偉選手
応援の旗
当初の目標は完走と言っていたが、「燃えてきた! 目指すは優勝!」と健闘を誓ってくれた片山右京監督
スターティングドライバーを務めるのは小林可夢偉選手
スタート前の風景
スターティンググリッドからローリングスタートの様子
ピットから最後尾スタートする小林可夢偉選手のMercedes-AMG GT3(GOODSMILE RACING & TeamUKYO)
周回を追うごとにポジションをあげるGOODSMILE RACING & TeamUKYOのMercedes-AMG GT3
スパ名物、オ・ルージュでのバトル風景
プーオンコーナーに続く夜間のバトルと風景、花火など。ポジションを上げるGOODSMILE RACING & TeamUKYOのMercedes-AMG GT3
レ・コンブコーナー前のバトル
オ・ルージュからの夜景風景
明け方のバスストップ・シケインのブレーキングバトル
明け方3時13分、バスストップ・シケインのブレーキングで後続車にヒットされてバランスを崩し、右フロントとシャシーに大きなダメージを負い、火花を散らしながらピットに戻るGOODSMILE RACING & TeamUKYOのMercedes-AMG GT3
シャシーのダメージが激しくリタイヤとなったGOODSMILE RACING & TeamUKYOのMercedes-AMG GT3
夜間と明け方3時半過ぎから急に降り出した雨で路面はウェットに。クラッシュしたマシン
雨が止んだためスリックに交換するためにピットに戻ってくるマシン。スリックタイヤに交換するマシン
仮眠するベントレーのメカニック
マーシャル
朝をむかえたオ・ルージュをみるパドック
ラ・ソースコーナーをクリアするマルセル・ファスラー選手/アンドレ・ロッテラー選手/ドリス・バンスール選手のAudi R8 LMS(5号車)
ラ・ソースコーナーをクリアするNISSAN GT-R NISMO GT3(23号車)
NISSAN GT-R NISMO GT3(22号車)
ピレリのレインタイヤとスリックタイヤ
千代勝正選手
ブレーキまわりを交換するNISSAN GT-R NISMO GT3(23号車)
NISSAN GT-R NISMO GT3(22号車)についていた裂けたタイヤとタイヤをチェックするピレリの女性スタッフ
NISSAN GT-R NISMO GT3(23号車)用のニュースリックタイヤ
3台横並びのバスストップ・シケインのバトル
フロント部分を大きく損傷しながらも2位表彰台を獲得したベントレー(8号車)
ブレーキングで激しい白煙を上げながらポジションを上げるベントレー(7号車)。14位に入った
ベントレー(7号車)が後続車ともたつくスキをついて、アウトから2台をパスするMercedes-AMG GT3(90号車)
Audi R8 LMS(5号車)
NISSAN GT-R NISMO GT3(23号車)
ボロボロになりながらも20位で24時間のサバイバルレースを走り抜いたBMW M6 GT3(35号車)
優勝したAudi R8 LMS(25号車)
スパ・フランコルシャンサーキットのマスコット
パルクフェルメになったホームストレート
表彰式。優勝したAudi R8 LMS(25号車)、左からクリストファー・ハーセ選手、ジュール・グーノン選手、マルクス・ヴィンケルホック選手