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国交省、車検切れ車両の取り締まり強化でナンバー自動読取装置を2018年度導入
2017年度に試験導入する可搬式ナンバー自動読取装置のデモを実施
2017年9月15日 15:49
- 2017年9月15日 実施
国土交通省は、車検切れ車両の取り締まりを強化するため、街頭に設置する可搬式のナンバー自動読取装置を導入する。本装置は2017年度に全国5カ所で試験的に導入され、2018年度には本格的な導入と運用が開始される。
ナンバー自動読取装置は、ナンバープレートを撮影するカメラと撮影した情報を照合するPCで構成されている。撮影した映像から自動的にナンバープレートの情報を取得し、それをデータベースと照合することで瞬時にその車両が車検切れか否か判別することができる。
街頭での検査では、国土交通省の係員が本装置による照合を実施し、車検切れ車両を発見した場合には、数十~数百m先に設置された警察官が待機する検査エリアに通報。警察官が該当車両を検査エリアに誘導し、自動車検査証を確認して車検切れが確認された場合には警告書を交付する。
本装置の導入に先立ち、9月15日に国土交通省でデモンストレーションが実施された。視察した国土交通省 自動車局長 奥田哲也氏は「車検切れの車両は安全性への懸念はさることながら、自賠責(自動車損害賠償責任保険)が切れている可能性が高く、早期に是正を図っていく必要があります。現在、公道上に0.2~0.3%の比率、20万台前後の車検切れの車両が走行していると推計しています。本装置は可搬式となっており非常に簡易かつさまざまな場所で車検切れの車両を判別できるため、かなりのペースで是正の効果が期待できます。また、このような装置を導入することで車検切れでの走行の抑止力にもなります」と述べた。