ニュース
ジェイテクト、東京モーターショー2017で3ブランドの技術を紹介する「Future Concept Vehicle」など展示
自動運転のHMIを体感できるVRコンテンツ「JGOGGLE2」も
2017年10月10日 19:11
- 2017年10月10日 開催
ジェイテクトは10月10日、同社ショールーム「JTEKT ROOM Ginza」(東京都中央区)において、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で10月25日~11月5日(プレスデー:10月25日~26日、一般公開日:10月27日~11月5日)に開催される「第45回東京モーターショー2017」の出展概要説明と展示物のお披露目会を実施した。
ジェイテクトはステアリング、駆動系部品を中心とした自動車部品メーカーで、2006年に光洋精工と豊田工機の合併により誕生。両社合わせて150年もの歴史を持ち、過去には世界初の電動パワーステアリングの開発、量産にも成功するなど、クルマ社会を支える製品を送り出している。現在はステアリングや駆動系部品の「JTEKT」、自動車のみならず航空機や新幹線などにも採用されている軸受け(ベアリング)の「Koyo」、工作機械・メカトロニクスの「TOYODA」の3ブランドを展開。今回のモーターショーでは現在の量産製品、将来に向けて開発中の製品などを「Tradition×Innovation」をキーワードに展示する予定。
お披露目会にはジェイテクト 広報部 主任 JTEKT ROOM Ginza 副館長 水藤嘉亮氏が登壇。展示予定となっている「JGOGGLE2」と「Future Concept Vehicle」の2つを紹介した。
まず、JGOGGLE2は前回のモーターショーに出展されたVR(ヴァーチャルリアリティ)コンテンツの第2弾。水藤氏は電動パワーステアリングは「自動運転の運転支援には欠かせない存在」であるとともに、「人とクルマが調和し、いつでもつながり続けるHMIが必要」であると前置き。このコンテンツでは運転手の操作意思を検知する「ハンズオンディテクション」、操作意思と調和して自動~手動を安全かつ正確に切り替える「操舵権限移譲技術」、路面状況や車両姿勢に応じた「高精度舵角制御」の3つの技術を体験できると紹介した。
Future Concept Vehicleは、ステアリングと駆動系など異なるブランドによる協調技術を紹介するもの。電子制御によりステアリング操作をタイヤに伝える「Steer-by-Wire」、ホイール内に独立してモーターを配置することで左右輪の駆動力配分や横滑り防止が実現できる「In-Wheel-Motors」、自動運転時にドライバーが快適に過ごすことができる「リトラクタブルコラムモジュール」と、同社が将来技術として開発している3つの技術を搭載していると説明した。
そのほかにも「ジェイテクトの総合力をご覧いただける」として、同社のパワーステアリングなどを数多く搭載したレクサス「LC500」のカットモデルや、車両サイズに応じた自動運転対応技術などを展示。「過去からの歴史を大事にしながら将来の技術についてご覧いただける」とした。