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BMW、クーペスタイルの新型「6シリーズ グランツーリスモ」
部分自動運転を可能にする最先端の安全機能・運転支援機能を標準装備
2017年10月23日 17:27
- 2017年10月23日 発売
- 1081万円
ビー・エム・ダブリューは10月23日、「6シリーズ」にクーペスタイルの伸びやかなシルエットに機能性を備えた新しいコンセプトの新型「640i xDrive グランツーリスモ M Sport」を発売した。価格は1081万円。
6シリーズ グランツーリスモは、5105×1900×1540mm(全長×全幅×全高)のボディサイズに、高精度ダイレクト・インジェクション・システム、無段階可変バルブ制御システムのバルブトロニック、可変カムシャフト制御システムのダブルVANOSといった最新のBMWツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用した直列6気筒 3.0リッターターボエンジンを搭載。エンジンをカプセル化することで音響特性を改善し、暖機時間を短縮している。最高出力250kW(340PS)/550rpm、最大トルク450Nm/1380-5200rpmを発生し、0-100km/h加速は5.3秒(ヨーロッパ計測値)、JC08モード燃費は10.9km/Lとなる。
足まわりでは、積載量や速度によりホイールごとの車高を-10mm~+20mmの範囲で自動的に調整する4輪アダプティブ・エア・サスペンションを採用して、安定した走りを実現。ドライブ・パフォーマンス・コントロールでコンフォート・モードやスポーツ・モードを選択することで、好みに合わせて乗り心地を設定できるようにしている。
また、BMWエフィシエント・ライトウェイトとして初めて実現した製造技術として、アルミニウム製ドア・シェルのレーザー溶接、ドア内側のガラス繊維強化プラスチック製防音材を採用。ボディやサスペンション部品のアルミニウムや高張力鋼の使用量を増やして軽量化を行なうとともに、車体剛性やパッシブ・セーフティなどのため、スチールとアルミの複合構造、熱間加工の亜鉛メッキ鋼板に加え、冷間加工された亜鉛/マグネシウム被覆鋼板を初めて採用した。
エクステリアデザインについては、フロントの大型キドニーグリルとヘッドライトユニットを接して配置することで、連続した1本のラインを表現して力強い存在感を強調。フラットなルーフデザインに加え、フレームレスドアウィンドウ、エアブリーザー、可動式リアスポイラーなどを採用して洗練されたスポーティさを表現するとともに、流れるようにリアエンドまで延びたルーフラインがエレガントな外観を作り出している。
インテリアでは、道路状況を見通しやすい高めのシートポジションとドライバー・オリエンテッドなコックピットデザインを採用。クローム加飾が施された部品を効果的に配置して質感を向上させている。
さらに、各種コミュニケーション機能やクルーズコントロール機能にも使用できるマルチ・ファンクション・スイッチを備えたスポーツ・ステアリング・ホイールを標準装備しているほか、容量1Lの飲料用ボトルを置けるスペースを含め、すべてのシートでドアポケットが利用できる。
バックドアには、リアエプロン下に足先をかざして開閉できる電動開閉機能とコンフォート・アクセス・システムを標準装備。リアシートは40:20:40の分割可倒式で、バックレストを折り畳む操作は室内からだけでなく、電動リモート・ロック解除機能を使ってラゲッジルームからも操作することができる。
機能面では、タッチパネルやジェスチャーコントロールが装備された「iDriveナビゲーション・システム」などを搭載するとともに、部分自動運転を可能とした安全機能・運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」も標準装備。ルームミラーのステレオ・カメラに加え、前方に3基、後方に2基装備したミリ波レーダー・センサーで、日常走行域での急停止や飛び出しなどを判断して警告するとともに、夜間や悪天候下でも安定した検知と警告を行ない安全をサポートする。
ドライビング・アシスト・プラスは、フロントウィンドウに設置されたステレオカメラが車線および前方車両を検知し、ステアリングに操舵力を加えることで高速走行時に車線の中央付近を走行しやすいようにサポートを実施。渋滞時は先行車追従走行をサポートし、走行時の安全性と利便性を向上するなど、将来完成する自動運転技術を部分的に実現した「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」や、「側面衝突回避」「後車追突警告」「クロス・トラフィック・ウォーニング(フロント&リア)」「ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」など10機能を備えている。