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富士スピードウェイにモータースポーツファン4万2500人が来場した「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2017」
GAZOO Racing Company President 友山茂樹氏が1年間の成果を報告
2017年12月10日 22:35
- 2017年12月10日 開催
TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は12月10日、TOYOTA GAZOO Racingが国内海外で展開するモータースポーツのファン感謝イベント「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2017」を富士スピードウェイで開催。会場には4万2500人のモータースポーツファンが集まった。
午前に行なわれたウェルカムセレモニーには、2018年1月1日付でトヨタ自動車の副社長に就任するGAZOO Racing Company(President)の友山茂樹氏が登場。例年参加しているモリゾー(豊田章男社長)選手の不参加をファンに伝えるとともに「(豊田社長は)もっといいクルマづくりの仲間づくりに世界中を飛び回っています」と報告した。
この1年のモータースポーツ活動について友山氏は「今年は大きな飛躍の年になりました。18年ぶりに参加したWRCにおいては期待を超えて優勝2回を含む大きな成果を残すことができました。WECにおいてもル・マンこそ逃しましたが、9戦中5勝とポルシェに勝ち越すことができました。国内ではスーパーフォーミュラ、SUPER GTともに素晴らしい成績を残すことができました」と振り返った。
また、「世の中ではクルマは家電のようにコモディティ化するとか、若者のクルマ離れとか言われていますが、決してそうは思っていません。クルマはもっともっと面白くなる、もっともっと皆様に夢と希望を与える存在になっていきます」と話し、「そのためにもGazoo Racingは徹底的に挑戦していきます。皆様も情熱をもって、クルマ愛して、クルマを楽しんでほしいと思います」と集まったファンに向けてコメントした。
イベントでは、世界戦となるWEC(FIA世界耐久選手権)参戦車両「TS050 HYBRID」、WRC(FIA世界ラリー選手権)参戦車両「ヤリスWRC」、国内レースのSUPER GT参戦車両レクサス「LC500」などさまざまなレーシングカーがレーシングコースを走行。また、「GR 86/BRZ Race」シリーズ最終戦や「Netz Cup Vitz Race」の特別戦も開催された。
レーシングコース以外にも、パドックエリアでは全日本ラリー選手権に出場した車両などが登場して観客の間近でデモ走行を披露。ドリフトコースではドリフト車両の同乗体験イベントの実施するなど、富士スピードウェイの施設を全面活用した体験型コンテンツが多数用意されていた。
また、イベント広場のステージでは、レーシングドライバーやチーム監督によるトークショーやこの1年間モータースポーツシーンを彩ったレースクイーンが登場してイベントを盛り上げた。
この日のステージで最後のトークショーでは、TOYOTA GAZOO Racing アンバサダーの脇坂寿一氏と車椅子のレーサーとして活動する青木拓磨氏による「バリアフリーモータースポーツトークショー」が開催された。青木氏は「車椅子の生活が必要になる人は年間5000人いることを知ってほしい」と障害のある人を特別視しないでと強調するとともに、「そういった人たちが外に出ていくにはクルマが必要。クルマがあることで人生が広がる」などと語り、そういったことをより多くの人に知ってほしいと話した。