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2017年の交通事故死者数は3694人。2016年より210人減少し、1948年(昭和23年)統計開始以降で史上最小に

警察庁「平成29年中の交通事故死者数について」

2018年1月4日 発表

 警察庁は1月4日、平成29年中(2017年1月~12月)の交通事故死者数を発表した。発表によると交通事故死者数は3694人。これは警察庁が昭和23年に統計を開始して以降、最小の交通事故死者数となり、2016年より210人減少した。

西暦和暦交通事故発生件数(件)負傷者数(人)死者数(人)死者数増減(人)
1948年昭和23年21,34117,6093,848
1949年昭和24年25,11320,2423,790-58
1950年昭和25年33,21225,4504,202412
1951年昭和26年41,42331,2744,429227
1952年昭和27年58,48743,3214,696267
1953年昭和28年80,01959,2805,544848
1954年昭和29年93,86972,3906,374830
1955年昭和30年93,98176,5016,3795
1956年昭和31年122,691102,0726,751372
1957年昭和32年146,833124,5307,575824
1958年昭和33年168,799145,4328,248673
1959年昭和34年201,292175,95110,0791,831
1960年昭和35年449,917289,15612,0551,976
1961年昭和36年493,693308,69712,865810
1962年昭和37年479,825313,81311,445-1,420
1963年昭和38年531,966359,08912,301856
1964年昭和39年557,183401,11713,3181,017
1965年昭和40年567,286425,66612,484-834
1966年昭和41年425,944517,77513,9041,420
1967年昭和42年521,481655,37713,618-286
1968年昭和43年635,056828,07114,256638
1969年昭和44年720,880967,00016,2572,001
1970年昭和45年718,080981,09616,765508
1971年昭和46年700,290949,68916,278-487
1972年昭和47年659,283889,19815,918-360
1973年昭和48年586,713789,94814,574-1,344
1974年昭和49年490,452651,42011,432-3,142
1975年昭和50年472,938622,46710,792-640
1976年昭和51年471,041613,9579,734-1,058
1977年昭和52年460,649593,2118,945-789
1978年昭和53年464,037594,1168,783-162
1979年昭和54年471,573596,2828,466-317
1980年昭和55年476,677598,7198,760294
1981年昭和56年485,578607,3468,719-41
1982年昭和57年502,261626,1929,073354
1983年昭和58年526,362654,8229,520447
1984年昭和59年518,642644,3219,262-258
1985年昭和60年552,788681,3469,261-1
1986年昭和61年579,190712,3309,31756
1987年昭和62年590,723722,1799,34730
1988年昭和63年614,481752,84510,344997
1989年平成元年661,363814,83211,086742
1990年平成2年643,097790,29511,227141
1991年平成3年662,392810,24511,109-118
1992年平成4年695,346844,00311,452343
1993年平成5年724,678878,63310,945-507
1994年平成6年729,461881,72310,653-292
1995年平成7年761,794922,67710,68431
1996年平成8年771,085942,2049,943-741
1997年平成9年780,401958,9259,642-301
1998年平成10年803,882990,6769,214-428
1999年平成11年850,3711,050,3999,012-202
2000年平成12年931,9501,155,7079,07361
2001年平成13年947,2531,181,0398,757-316
2002年平成14年936,9501,168,0298,396-361
2003年平成15年948,2811,181,6817,768-628
2004年平成16年952,7201,183,6177,436-332
2005年平成17年934,3461,157,1136,937-499
2006年平成18年887,2671,098,5646,415-522
2007年平成19年832,7041,034,6525,796-619
2008年平成20年766,394945,7035,209-587
2009年平成21年737,637911,2154,979-230
2010年平成22年725,924896,2974,948-31
2011年平成23年692,084854,6134,691-257
2012年平成24年665,157825,3924,438-253
2013年平成25年629,033781,4924,388-50
2014年平成26年573,842711,3744,113-275
2015年平成27年536,899666,0234,1174
2016年平成28年499,201618,8533,904-213
2017年平成29年472,069579,7463,694-210

 上記の数字を見て分かるように、一時は1万6000人を超えていた交通事故死者数が1996年以降1万人を下まわるようになり、近年は5000人以下に。2015年に前年から4人増となったものの、2016年は3904人と213人減少。2017年は、統計開始時の3848人を下まわる3694人となり、史上最小の交通事故死者数となった。

 国家公安委員会委員長は下記のコメントを発表している。

国家公安委員会委員長コメント

 昨年の交通事故による死者数は、3,694人で、警察庁が保有する昭和23年以降の統計で最少となりました。

 これまでの累次にわたる道路交通法の改正、交通安全教育の充実、交通安全施設の整備、交通指導取締りの推進等の取組に加え、関係機関・団体等のみならず、国民一人一人が交通事故防止に向けて積極的に取り組んできたことによって、交通事故死者数が年間1万人を超えて「交通戦争」と称された時期に比べて、大幅に状況が改善されました。

 しかしながら、今なお多くの尊い命が交通事故で失われていることには変わりなく、近年では、高齢者人口の増加等を背景として、交通事故死者数の減少幅が縮小する傾向にあります。

 国家公安委員会としては、喫緊の課題である高齢運転者の交通事故防止対策を始め、第10次交通安全基本計画に基づき、政府が目標とする「世界一安全な道路交通の実現」に向け、引き続き、強い決意をもって、子供や高齢者の安全確保を図るための諸対策、悪質・危険な違反の取締り、計画的な交通安全施設の整備、先端技術の普及・活用等、地域の交通実態に即した総合的な交通事故防止対策を一層強力に推進するよう警察を指導し、交通死亡事故等の更なる減少を目指してまいりたいと考えております。

 国民の皆様方には、より一層の交通安全の取組や安全行動の実践をお願いします。