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ジャガー、レーシングカー「D-TYPE」を62年ぶりに製造。25台限定

ショートノーズとロングノーズを用意

2018年2月7日(現地時間)発表

62年振りに製造が再開される「D-TYPE」

 英ジャガーは2月7日(現地時間)、レーシングカー「D-TYPE」の製造を再開すると発表。初めて組み立てた「D-TYPE」のプロトタイプを、パリで開催された「サロン・レトロモビル」で初披露した。

「D-TYPE」は当時6気筒のXKエンジンを搭載し、1955年~1957年にかけてル・マン24時間耐久レースで優勝したレーシングカー。1955年に100台の「D-TYPE」を製作する予定が、75台の完成にとどまっていた。

 今回、1956年に「D-TYPE」の最後の1台が製造されてから62年ぶりに、ジャガー・クラシックが残りの25台の製造を英国ウォリックシャーにあるジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークスで再開する。

 ジャガー・クラシックは、ジャガーに保管されている「D-TYPE」のオリジナルの設計図や記録を活用して綿密な調査を行ない、1950年代にレーシング・マネージャーのロフティ・イングランドとエンジニアたちが定めた純正仕様を緻密に再現。ボディタイプは1955年型のショートノーズか、1956年型のロングノーズのいずれかが選択可能となる。

 サロン・レトロモビルで披露された「D-TYPE」のエンジニアリング・プロトタイプは、1956年型のロングノーズ・モデルで、長いボンネット、ドライバーの頭部後方にある特徴的なテール・フィン、広角のシリンダー・ヘッド、迅速に交換できるブレーキキャリパーなどを備えている。

「D-TYPE」のエクステリア
Jaguar D-type | The Legend Returns(48秒)

 ジャガー・ランドローバー・クラシック ディレクターのティム・ハニング氏は、「『D-TYPE』はジャガー史上最もアイコニックで美しいレーシングカーの1つであり、世界で最も過酷なモータースポーツ界で輝かしい戦績を残しています。そして、その偉業は今日においてもまったく色あせていません」。

「『D-TYPE』の製造をコベントリーで再開し予定製造台数を完成させるというこのプロジェクトは、大変貴重な機会であり、ジャガー・ランドローバー・クラシックが誇る世界有数の卓越したエキスパートたちは、このプロジェクトに携わることに誇りを持っています」とコメント。

 ジャガー・クラシック エンジニアリング・マネージャーのケヴィン・リッチ氏は「『D-TYPE』をベースとした9台の『XKSS』の再生は、非常にやりがいのあるプロジェクトであり、失われた6台の『E-TYPE ライトウェイト』よりも技術的に困難なものでした。しかしそこから多くの学びや教訓があり、残る25台の『D-TYPE』の再製造をスムーズに遂行することができたのです。1台1台が細部まで正確に再現され、当時のジャガー・レーシング部門が意図したとおりのものになるでしょう」とコメントしている。

「D-TYPE」のインテリア