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独フォルクスワーゲン、ステアリングホイールがない自動運転EVコンセプトカー「I.D. VIZZION」

ジュネーブモーターショーで世界初公開

2018年2月19日(現地時間)発表

「I.D. VIZZION」

 独フォルクスワーゲンAGは2月19日(現地時間)、未来のパーソナルモビリティに対する取り組みを体現したクルマとして、自動運転システムを搭載したEV(電気自動車)のコンセプトカー「I.D. VIZZION」をジュネーブモーターショー(プレスデー:3月6日~7日、一般公開日:3月8日~18日)で世界初公開すると発表した。

 フォルクスワーゲンの「I.D.」ファミリーの4番目に当たるI.D. VIZZIONは、全長が5.11mのプレミアムクラスのサルーン。フォルクスワーゲンの未来のEVが目指すテクノロジーとデザインの方向性を示すとしている。

 I.D. VIZZIONは111kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、ブレーキ回生を活用して最大665kmの航続距離を実現。2つ搭載する電気モーターで4輪を駆動し、システムパワーは225kW、最高速は180km/hと公表されている。

 室内は、数多くのアシスタンスシステムを備えた「デジタル ショーファー」を搭載し、ステアリングホイールや目に見える操作器類を使わずにクルマを制御することを想定。運転、操作、ナビゲーションを自動的に行なうことによって、走行中の時間を自由に使えるようにした。また、デジタル エコシステムに組み込まれた「バーチャルホスト」は、個人の好みを学習し、乗員それぞれの好みに応じた対応が可能。バーチャルホストとのコミュニケーションは、ボイスコントロールやジェスチャーコントロールを介してとることができる。

I.D. VIZZIONのインテリア。ステアリングホイールがない

 なお、フォルクスワーゲンは2025年までに20車種以上のEVの導入を計画。まずは2020年にコンパクトクラスのEVとして「I.D.」が発売され、その後短い期間で電動のSUV「I.D. CROZZ(アイ.ディ.クロス)」、広々とした室内の「I.D. BUZZ(アイ.ディ.バズ)」が続くとしている。