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【無人自動運転映像掲載】ANAとSBドライブ、羽田空港新整備場地区でレベル4相当自動運転の実証実験に成功

無人運転の自動運転バスが1.4kmの距離を走行

2018年2月25日 実施

日野自動車「ポンチョ」をベースとしたレベル4自動運転バス。写真は無人運転スタート時のもの

 ANA(全日本空輸)グループと、ソフトバンクグループのSBドライブは2月25日、羽田空港(東京国際空港)新整備場地区の公道で自動運転バスによるレベル4相当の自動運転を報道公開した。

 この自動運転バスは、日野自動車「ポンチョ」をSBドライブともに自動運転技術を開発する先進モビリティが自動運転車に改造。自動アクセル制御装置、自動ブレーキ制御装置、自動操舵装置、LiDAR(レーザースキャナ)、ミリ波レーダー、GPS受信機を付加し、自動運転機能を実現している。

 SBドライブは、無人のレベル4自動運転のために、遠隔運行管理システム「Dispatcher」を開発。このDispatcherで、自動運転バスからの外部映像、内部映像、位置情報、速度情報などを受け取り、自動運転状態を監視している。この監視は、大型二種免許保持者が行ない、現状は大型二種免許保持者が実際のバスの同様の視界を持つDispatcher監視することなどで、限定されたエリアでの無人自動運転の許可を得た(内部には万が一に備え、1人のスタッフのみが同乗)。

 スタートは無人の自動運転だが、1.4kmの走行後は内部に乗ったスタッフが取材スタート地点までマニュアル運転を行なっている。なお、無人自動運転時の最高速度は許可の関係などで10km/hに設定されている。

レベル4自動運転による無人自動運転。羽田新整備場地区走行映像
ANAとソフトバンク&SBドライブ、自動運転バスでレベル4無人自動運転。スタート時の模様
SBドライブ、自動運転バス用遠隔運行管理システム「Dispatcher」

 そのほか報道関係者や来賓を対象にレベル3自動運転試乗会も実施。ANAホールディングス 代表取締役社長 片野坂真哉氏、衆議院議員 平将明氏、東京都副知事 猪熊純子氏らが実際にレベル3自動運転を体験した。

無人運転でのスタートを見守る関係者
無人運転でのスタート後、Dispatcherの画面を説明するSBドライブ株式会社 代表取締役社長兼 CEO 佐治友基氏
こちらは、別室のプロジェクター画面でDispatcherを説明
佐治氏の説明を聞くANAホールディングス 代表取締役社長 片野坂真哉氏(右)と、東京都副知事 猪熊純子氏(左)
レベル3自動運転同乗の感想をいきなり佐治氏から求められた片野坂氏
レベル3、レベル4の可能性について語る片野坂氏
Dispatcherの画面
無事に無人自動運転が成功して拍手

 ANAホールディングス 代表取締役社長 片野坂真哉氏は、このレベル4、レベル3実証実験をスタートと捉え、2020年以降の実用化を目指すとした。