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マツダとトヨタ、米国で完成車生産の合弁新会社MTMUSを設立。2021年以降に北米新導入のクロスオーバーと「カローラ」を生産

年間生産能力30万台の完成車生産工場をアラバマ州ハンツビル市に建設

2018年3月9日 発表

写真は2017年8月4日に実施された業務資本提携に関する共同記者会見に出席した、トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男氏(左)と、マツダ株式会社 代表取締役社長兼CEO 小飼雅道氏(右)

 マツダとトヨタ自動車は3月9日、米国アラバマ州で完成車生産を行なう合弁新会社MTMUS(Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A., Inc.)を設立したと発表。2021年以降、マツダは北米新導入のクロスオーバーモデル、トヨタは「カローラ」を生産予定。

 両社が折半出資で約16億米ドル(約1700億円)を投資する新工場は、4000名近くの従業員を新たに雇用し、2021年の稼働開始以降、マツダ・トヨタ向けの各生産ラインで、マツダが北米市場に新導入するクロスオーバーモデルとトヨタのカローラを15万台ずつ生産予定。

 MTMUSのPresidentに就任するマツダ執行役員の相原真志氏は「私たちはMTMUSを、地域の皆様から末永く愛される工場にしたいと考えています。マツダとトヨタの技術や企業風土などの強みを融合させることで、高品質なクルマを生産するだけではなく、従業員が働くことに誇りを感じる工場をつくり、地域経済ならびに自動車産業のさらなる発展に貢献してまいります。そしてMTMUSで製造されたクルマが、移動手段の枠を超えて、お客様のライフスタイルをさらに彩り豊かにする存在になるものと願っています」とコメント。

 MTMUSのExecutive Vice Presidentとなるトヨタ常務理事の籠橋寛典氏は「トヨタの11か所目の米国生産拠点となるMTMUSは、私たちの米国への継続的なコミットメントを象徴するだけではなく、米国生産事業の競争力向上のカギとなる工場です。トヨタとマツダのモノづくりに関する知見を持ち寄り、合弁事業のシナジーを生み出すことで、高い競争力を誇る工場を実現し、お客様に優れた品質のクルマをお届けしていきます。そして、ホームタウンの方々から愛される『町いちばん』の工場づくりに取り組んでまいります」と述べた。

 今後、アラバマ州とハンツビル市の協力のもと、合弁新工場敷地の造成を進め、2019年以降、本格的な建設を進めていく予定。

1月10日(現地時間)に行なわれた記者会見の様子
新工場建設予定地の空撮写真

Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A., Inc.概要

会社名:Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A., Inc.(MTMUS)
所在地:アラバマ州ハンツビル市
出資比率:マツダ株式会社50%、トヨタ自動車株式会社50%
設立時期:2018年3月1日
President:相原真志(マツダ株式会社 執行役員)
Executive Vice President:籠橋寛典(トヨタ自動車株式会社 常務理事)
生産能力:30万台/年(マツダ・トヨタ各15万台)
生産車種:
マツダ:北米市場に新導入するクロスオーバーモデル/トヨタ:カローラ
生産開始:2021年
従業員数:4000名程度