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トヨタとマツダの業務資本提携、豊田社長と小飼社長は“負け嫌い”とそれぞれの自主性尊重を強調

共同記者会見を実施

2017年8月4日 発表

東京都内で開催された共同記者会見に出席したトヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男氏(左)とマツダ株式会社 代表取締役社長兼CEO 小飼雅道氏(右)

 トヨタ自動車 代表取締役社長 豊田章男氏とマツダ 代表取締役社長兼CEO 小飼雅道氏は8月4日、東京都内で業務資本提携に関する共同記者会見を実施。今回の業務資本提携について豊田氏と小飼氏はともに、お互いを“負け嫌い”と表現して、両社がそれぞれの経営の自主性を尊重することを強調した。

 今回発表された業務提携に関する合意内容としては、「米国での完成車の生産合弁会社の設立」「電気自動車の共同技術開発」「コネクティッド・先進安全技術を含む次世代の領域での協業」「商品補完の拡充」の4つ。

 また、資本提携の内容については、トヨタは、マツダが実施する第三者割当による新株式発行により、総額500億円となるマツダの普通株式3192万8500株(増資後の発行済株式総数に対する所有割合5.05%)を取得。また、マツダは同額相当のトヨタ株式(発行済株式総数に対する所有割合0.25%)を取得する。

 両社は第三者割当増資及び第三者割当による自己株式の処分を通じて米国での完成車の生産合弁会社の設立に係る設備投資資金の一部へ充当する予定。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男氏

 両社は、2015年5月13日に業務提携に向けて基本合意を発表しているが、記者会見では、この2年間の振り返りと今後の展望に対する豊田社長と小飼社長のそれぞれ思いが語られた。

 豊田氏は「マツダさんとの提携で得た一番大きな果実は、クルマを愛する仲間を得たこと。そして、マツダさんに負けたくないという、トヨタの“負け嫌い”に火をつけていただいたことだと思っている。本日私が皆さまにお伝えしたいのは、両社の提携はクルマを愛する者同士が『もっといいクルマ』を作るための提携であり、未来のクルマをけっしてコモディティにしたくないという思いをカタチにしたもの」とコメント。

マツダ株式会社 代表取締役社長兼CEO 小飼雅道氏

 小飼氏は「クルマづくりに対するこだわりは、マツダは誰にも負けないと思っている。トヨタさんの企業ビジョンや豊田社長のメッセージから、規模や領域の違いはあれど私どもには多くの共通点があると思っている。それぞれの企業ビジョンには、モビリティを通じて人々に感動を与える、社会や地球に貢献する、そのために自ら挑戦して改善改革を続けていく趣旨が含まれている」と話した。

 続けて小飼氏は「マツダは自動車業界を取り巻く新たなプレイヤーとも競争協調しながら、常に技術とプロセスの革新に取り組み、挑戦し続ける企業でありたいと思っている。2030年~2050年に向けて、走る喜びを先鋭化させたクルマづくりと、マツダらしいブランド価値、小さくてもより際立つ独自のブランドを築き上げていく。この実行こそが、長期にわたる両社の協業に貢献できると考えている」と語り、加えて「負け嫌い同士が集まり、相互に刺激を与えながら、人材やリーダーを育て、イノベーションをリードしていきたいと思う。そして2年前の会見で、豊田社長がお話をされた“次の100年もクルマは楽しい”というメッセージを世界に発信することによって、自動車業界の活性化とクルマファンの増加に寄与することができればこんなに素晴らしいことはない」と語った。

 なお、両社は、業務提携関係の進捗に応じて今回の提携に基づきさらなる資本提携関係の強化についても検討していくとしている。