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【インディ500 2018】2017年のウィナーとして佐藤琢磨選手も参加したパブリックドライバーミーティング

2018年5月26日(現地時間) 開催

パブリックドライバーミーティングでベイビーボルグを受け取る佐藤琢磨選手(右)と、マイケル・アンドレッティ氏

 北米の最高峰モータースポーツ・シリーズ「インディカー・シリーズ」第6戦となる「第102回 インディアナポリス500マイル・レース」(102ND RUNNING OF THE INDIANAPOLIS 500、インディ500)が、米国インディアナ州の州都インディアナポリス市にあるインディアナポリス・モータースピードウェイで5月15日~27日の12日間にわたって開催されている。

 インディ500は、12日間とほぼ2週間にわたって行なわれるイベントで、予選は先週末に終了。決勝レースに向けた最後の練習走行も、ミラー・ライト・カーブ・デイと呼ばれる金曜日に終了している。土曜日はファイアストン・レジェンズ・デイと呼ばれており、コンサートやサイン会、2シーターカーを利用したスーパースピードウェイの同乗走行などの各種イベントが行なわれている。

 また、ファイアストン・レジェンズ・デイには、日曜日の決勝レースに向けたドライバーミーティングが、ファンが参加できる形式で行なわれており、2018年も10時30分から、決勝に進出したドライバーが参加した。

佐藤琢磨選手にボルグワーナートロフィーのミニチュア版ベイビーボルグが改めて授与

33人のインディドライバーがそろって行なわれたパブリックドライバーミーティング

 インディ500に限らず、インディカー・シリーズを観戦していてすぐに気がつかされることは、ドライバーとファンが非常に近いということだ。F1などではドライバーはパドックにしかおらず、しかもそのパドックに入るには一般には入手不可能に近いパドッククラブのチケットを買わなければならなず、ドライバーというのは非常に遠い存在だ。しかし、インディでは比較的安価にパドックパスを購入することができる。ドライバーが自分の横を抜けていく、そんなシーンに関係者でなくても遭遇することが可能だ。

 日曜日のレースは別にして、ミラー・ライト・カーブ・デイ(金曜日、5月25日)、ファイアストン・レジェンズ・デイ(土曜日、5月26日)は、一種のファン感謝日のようになっており、非常に低価格なチケットで、ドライバーが参加するさまざまな催し物に参加したりできる。実際、ファイアストン・レジェンズ・デイは朝からドライバーサイン会が用意されており、多くのファンがそれに並んでいた。

 そうしたインディカー・シリーズを象徴しているのがパブリックドライバーミーティングだ。通常のドライバーミーティング(日本だとドラミなどと呼ばれるが)は、クローズな環境で行なわれるのが一般的で、ファンが見ているところでやるのはあまり例がない。しかし、インディカー・シリーズではそれすらもエンタテイメントの1つとして捉えており、ファンがスタンドで見ているその前で、オープンに行なわれる。

 2018年のパブリックドライバーミーティングでは、ファイアストン・レジェンズ・デイに行なわれるということもあり、ファイアストンの担当者がスピーチをしたり、インディ500を象徴する巨大トロフィー「ボルグワーナートロフィー」を提供しているボルグワーナーの担当者がスピーチをしたりした。そして、そのボルグワーナーのミニチュアとなるベイビーボルグが、昨年のウィナーである佐藤琢磨選手と、昨年の佐藤選手の所属チームであるアンドレッティ・オートスポートのオーナーであるマイケル・アンドレッティ氏にそれぞれ授与されるセレモニーが行なわれた。

 ベイビーボルグ(関連記事:【インタビュー】インディカー・シリーズ開幕まであと1カ月。インディ500 2連覇も狙う佐藤琢磨選手に聞く)そのものはすでに2人に渡されていたのだが、インディ500でも改めて行なわれた形になる。

 その後、予選を通過したドライバーが33位から順番に呼ばれて、記念品の贈呈と記念撮影が行なわれた。