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【MOVIN'ON 2018】仏ミシュラン、2048年までにタイヤを100%リサイクル
ミシュランCEOとモントリオール市長が登壇する基調講演で開幕
2018年5月31日 20:28
- 2018年5月30日~6月1日(現地時間) 開催
仏ミシュランは5月30日(現地時間)、2048年までに原材料の80%に持続可能な物質を使用してミシュランタイヤを製造するとともに、すべてのミシュランタイヤを100%リサイクルすると発表した。
この発表は同社がカナダ モントリオールで開催する「MOVIN'ON 2018」(現地時間:5月30日~6月1日開催)において発表されたもの。MOVIN'ON 2018は官民一体となって持続可能なモビリティの発展に関する情報を交換する世界サミット。2017年の開催では4000人を超える参加者があったという。
同サミットは、仏ミシュラン CEOのジャン・ドミニク・スナール氏、モントリオール市長のヴァレリー・プラント氏が登壇する基調講演でスタート。2018年は「グローバルで、スマートで、持続可能なマルチモーダルなモビリティの実現」をテーマに、会場ではカンファレンスなどが行なわれる。
同サミットで行なわれたミシュランのプレスカンファレンスでは、現在、世界で回収される70%の使用済みタイヤは、50%がリサイクルされ、残りの20%は燃料などに使われているという。同社は2017年10月にミシュラングループとなったリーハイ・テクノロジー(Lehigh Technologies)などの技術を使いながら、2048年までに100%リサイクルすることを目指す。
また、タイヤの原材料についても80%に持続可能な物質を使用することを目指すとともに、「バイオ・バタフライ・プロジェクト」としてAxens、IFP、ミシュランが協業して、2020年までに「バイオエラストマー」を創ることを明らかにした。