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メルセデス・ベンツ、新型「Sクラス クーペ」「Sクラス カブリオレ」日本導入。気筒休止を備えたV8直噴ツインターボなど採用
リアコンビランプは有機EL化
2018年6月20日 22:45
- 2018年6月20日 発売
- Sクラス クーペ:1508万円~3310万円
- Sクラス カブリオレ:2175万円~3470万円
メルセデス・ベンツ日本は6月20日、最上級スポーティクーペ&カブリオレの新型「Sクラス クーペ」「Sクラス カブリオレ」を発売した。価格はSクラス クーペが1508万円~3310万円、Sクラス カブリオレが2175万円~3470万円。
新しいSクラス クーペとSクラス カブリオレでは、2017年8月に受注を開始したフラグシップセダン「Sクラス」と同じく「時代の最先端を行く『インテリジェントドライブ=知能を備えた革新的テクノロジー』と『モダンラグジュアリー』の融合」をコンセプトに開発。
レーダーセンサーやステレオマルチパーパスカメラ、超音波センサーなどを使って周辺状況を検知し、アクセル&ブレーキ、ステアリングなどの操作を自動アシストして運転負荷を軽減する「インテリジェントドライブ」機能、通信機能によって「安心安全サービス」「快適サービス」「おもてなしサービス」の3つのカテゴリーでサービスを提供するテレマティクス機能「Mercedes me connect(メルセデス ミー コネクト)」といった先進機能が与えられている。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | ステアリング位置 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
S 450 4MATIC クーぺ | V型6気筒 3.0リッター直噴ツインターボ(367PS/500N・m) | 9速AT | 4WD | 左 | 15,080,000円 |
S 560 クーペ | V型8気筒 4.0リッター直噴ツインターボ(469PS/700N・m) | 2WD(FR) | 右 | 18,260,000円 | |
S 560 4MATIC クーペ | 4WD | 左 | 18,100,000円 | ||
メルセデスAMG S 63 4MATIC+ クーペ | V型8気筒 4.0リッター直噴ツインターボ(612PS/900N・m) | 9速DCT | 25,330,000円 | ||
メルセデスAMG S 65 クーペ | V型12気筒 6.0リッターツインターボ(630PS/1000N・m) | 7速AT | 2WD(FR) | 33,100,000円 | |
S 560 カブリオレ | V型8気筒 4.0リッター直噴ツインターボ(469PS/700N・m) | 9速AT | 左/右 | 21,750,000円 | |
メルセデスAMG S 63 4MATIC+ カブリオレ | V型8気筒 4.0リッター直噴ツインターボ(612PS/900N・m) | 9速DCT | 4WD | 左 | 27,900,000円 |
メルセデスAMG S 65 カブリオレ | V型12気筒 6.0リッターツインターボ(630PS/1000N・m) | 7速AT | 2WD(FR) | 左 | 34,700,000円 |
外観ではフロントとリアのデザインを刷新。フロントマスクでは大型エアインテークを備えるバンパーの採用によってワイドでスポーティな印象を強調。リアビューでは薄い有機物の層をガラスプレートに印刷した片側33枚の有機ELパネルによってリアコンビネーションランプを構成。ランプ内で光が浮いているような先進的な灯体デザインを手に入れている。
車内の装備では、「Freshness(フレッシュネス)」「Vitality(バイタリティ)」「Joy(ジョイ)」「Comfort(コンフォート)」「Training(トレーニング)」の5種類から気分に合わせて選択することで、音楽や空調、アンビエントライト、リラクゼーション機能を統合的にコントロールする「エナジャイジングコンフォート」を採用している。
パワートレーンでは、従来から採用しているV型12気筒SOHC 6.0リッターツインターボ(630PS/1000N・m)+7速ATに加えて3種類の新しいパワートレーンを用意。
最高出力367PS、最大トルク500N・mを発生するV型6気筒DOHC 3.0リッター直噴ツインターボでは、シリンダー壁面の摩擦損失を低減する革新的な加工技術「NANOSLIDE」、オンデマンド式のオイルポンプ、スタートストップ機能、優れた冷却システムなどの採用でJC08モード燃費9.9km/Lを実現。
最高出力469PS、最大トルク700N・mを発生するV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボでは、2基のターボチャージャーをV型シリンダーバンクの内側に配置してターボチャージャーへの吸排気経路を最適化する「ホットインサイドV」レイアウトを採用するほか、可変バルブリフトシステムの「CAMTRONIC」を搭載。低負荷時に8気筒のうち4気筒を休止させてポンピングロスを低減し、稼働を続ける残り4本のシリンダーでは動作点を高負荷側にシフトさせて総合的に効率を高め、燃料消費を抑えて環境負荷を低減する。
また、同じV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボでも「メルセデスAMG S 63 4MATIC+ クーペ」と「メルセデスAMG S 63 4MATIC+ カブリオレ」に搭載するエンジンは、メルセデスAMGが完全自社開発したスポーツカー「AMG GT」と共通する基本設計を採用。最高出力612PS、最大トルク900N・mを発生。組み合わされるトランスミッションもほかのモデルのATとは異なり、湿式多板クラッチでダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現する9速DCT「AMG スピードシフトMCT」を採用している。