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独アウディ、インゴルシュタットで空飛ぶ“エアタクシー”の試験運用を支援

EU共同の「アーバンエアモビリティ プロジェクト」開始

2018年6月20日(現地時間) 発表

アウディ&エアバス&イタルデザインが3月に開催されたジュネーブモーターショーで発表した“空飛ぶクルマ”「Pop.Up Next」

 独アウディは6月20日(現地時間)、インゴルシュタット市で空飛ぶ“エアタクシー”を試験運用することを目的とした「アーバンエアモビリティ プロジェクト」を開始すると発表した。

 同日、ベルリン連邦首相府において政治や産業分野で構成されるパートナー企業が集まり、アウディ AG 暫定取締役会会長兼セールス&マーケティング担当取締役のアブラハム・ショット氏のほか、エアバス 最高技術責任者(CTO)のグラツィア・ヴィッタディーニ氏、ドイツ連邦 運輸大臣のアンドレアス・ショイヤー氏、デジタル化担当大臣のドロテー・ベア氏、インゴルシュタット市長のクリスティアン・ルーゼル氏ら代表者とともに、今回のプロジェクトに関する同意書に調印した。

アウディ AG 暫定取締役会会長兼セールス&マーケティング担当取締役のアブラハム・ショット氏(写真中央)
ドイツ連邦運輸大臣のアンドレアス・ショイヤー氏(左)、アウディ AG 暫定取締役会会長兼セールス&マーケティング担当取締役のアブラハム・ショット氏(右)
左から、インゴルシュタット市長のクリスティアン・ルーゼル氏、Dr Reinhard Brandl氏(Member of the Bundestag)、エアバス 最高技術責任者(CTO)のグラツィア・ヴィッタディーニ氏、ドイツ連邦 デジタル化担当大臣のドロテー・ベア氏、ドイツ連邦 運輸大臣のアンドレアス・ショイヤー氏、アウディ AG 暫定取締役会会長兼セールス&マーケティング担当取締役のアブラハム・ショット氏

 アウディのショット氏は「コネクテッドカー、電気自動車、そして自動運転車は、都市交通をより快適でクリーンなものにし、スペースを節約します。つまり、都市に住む人々の生活の質が向上することを意味しています。今回、試験運用に着手する3次元モビリティは、都市の未来にとって重要な役割を果たすことになるでしょう。私たちは、このプロジェクトがインゴルシュタットで実施されることを歓迎するとともに、エアタクシーの試験場として、地域の発展を支援したいと考えています」とコメント。

 エアバス、アウディ、イタルデザインでは、3月に開催されたジュネーブモーターショーで、EV(電気自動車)とパッセンジャードローンを組み合わせた自動運転コンセプトカー「Pop.Up Next」を発表している。

 ショット氏は「アーバンエアモビリティ プロジェクトを通して私たちが目指していることは、アウディが持っているノウハウを活用して都市生活を改善し、都市や人々のさまざまなニーズに対応する新しいモビリティコンセプトを開発することです。遠い将来『Pop.Up Next』のようなコンセプトが、大都市の道路や上空で、人々を素早く快適に輸送し、都市交通の問題を解決することになるでしょう」とコメントしている。