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ソニーとアウディ、初めてリアルサーキットを走る「アウディ e-tron ビジョン グランツーリスモ」

ゲームには1292PSを発生するHV仕様と815PSを発生するピュアEV仕様を実装

2018年4月9日 発表

ピュアEV仕様の「アウディ e-tron ビジョン グランツーリスモ(Gr.X)」(左)と、HV仕様の「アウディ ビジョン グランツーリスモ(Gr.1)」(右)

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアは4月9日、PlayStation4用ソフトウェア「グランツーリスモSPORT」のアップデートを行ない、HV(ハイブリッド)仕様の「アウディ ビジョン グランツーリスモ(Gr.1)」、ピュアEV(電気自動車)仕様の「アウディ e-tron ビジョン グランツーリスモ(Gr.X)」を追加した。

 アウディ ビジョン グランツーリスモは、1989年に北米のIMSAシリーズで活躍した「アウディ 90 IMSA GTO」のスタイリングを採用。アウディの描く理想のグラウンツーリスモ像を具体化したモデルとしている。

アウディ e-tron ビジョン グランツーリスモ

 フロントグリルをブラックアウトしたHV仕様のアウディ ビジョン グランツーリスモは、前輪は最高出力400kW(544PS)を発生するモーター/ジェネレーターユニット(MGU-K)で駆動し、ブレーキ時にはエネルギーを回生。後輪は最高出力550kW(748PS)を発生するV型6気筒 3.4リッターターボエンジンで駆動。総出力950kW(1292PS)というハイパワーを発生し、パワーウェイトレシオは1PSあたり1kg以下という数値を達成している。

 また、レース用の7速シーケンシャルトランスミッションを搭載し、フロント20インチ、リア21インチという大径ホイールを採用した。

 ピュアEV仕様で白いフロントグリルが目印となるアウディ e-tron ビジョン グランツーリスモは、最高出力200kw(272PS)を発生するモーターをフロントに1基、リアに2基搭載。前後重量配分はほぼ50:50となり、システムの総出力は600kW(815PS)、車重は1450kg、パワーウェイトレシオは1.78kg/PSで、0-100km/h加速は2.5秒以下を達成した。装着するホイールは18インチ。

アウディ e-tron ビジョン グランツーリスモのインテリア
アウディ e-tron ビジョン グランツーリスモ

 さらに、アウディは、リアルサーキットを初めて走るビジョン グランツーリスモとして、アウディ e-tron ビジョン グランツーリスモの実車を製作。プロのドライバーが運転するクルマに同乗してサーキット走行を体験するレースタクシーとして、4月13日~14日に開催されるフォーミュラ Eのローマグランプリでの活用を皮切りに、各地でデモ走行を披露する予定としている。

アウディ e-tron ビジョン グランツーリスモ
リアルサーキットを初めて走るビジョン グランツーリスモとなる、アウディ e-tron ビジョン グランツーリスモの実車