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【鈴鹿8耐 2018】11号車Kawasaki Team GREENがポールポジション獲得

ジョナサン・レイ選手が計時予選で2分05秒台連発。決勝レースは7月29日11時30分スタート

2018年7月26日~29日 開催

ポールポジションを獲得した11号車Kawasaki Team GREENのジョナサン・レイ選手

 7月28日、三重県・鈴鹿サーキットで開催されている「2018 FIM世界耐久選手権シリーズ最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第41回大会」(鈴鹿8耐)で計時予選が行なわれ、2分05秒403をマークした11号車Kawasaki Team GREENがポールポジションを獲得した。

 2番手には33号車Red Bull Honda with 日本郵便、3番手には21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMが入った。決勝レースは29日11時30分、マシンに駆け寄ってスタートするルマン式で行なわれる。

SBKライダー2人が揃って5秒台。MotoGPライダー中上選手も意地を見せる

 この日のトップ10トライアルは、台風の接近でトラックコンディションの不安定さが予想されたことから、前日の予選結果上位10チームが同時走行する40分間の計時予選へと切り替えられた。

 しかしながら、午前中の4時間耐久レースの途中で雨が上がり、15時30分のスタート時には完全なドライコンディションに。各チームはどのライダーが出走してもよく、ポールポジション狙いで好調な1人が走り続けるのも、複数のライダーが順に走行して本番前の調整に使うことも可能な、自由な予選セッションとなった。

 予選が始まると、さっそく12号車ヨシムラ スズキ MOTULのブラッドリー・レイ選手が2分06秒642を記録。それを皮切りに各チーム続々と2分06秒台をマークする。そんななか、前日の予選でトップタイムの11号車Kawasaki Team GREENは、レオン・ハスラム選手が2分05秒984で頭1つ抜け出すと、ジョナサン・レイ選手にバトンタッチして、前日の走りを再現するかのように2分05秒を連発。最終的に2分05秒403まで縮めてトップに立った。

11号車Kawasaki Team GREENのレオン・ハスラム選手
この日最初に2分05秒台をマークした

 33号車Red Bull Honda with 日本郵便の中上貴晶選手は、ベストラップが狙える走りを見せながらも19号車KYB MORIWAKI MOTUL RACINGに追いつくというハプニングがあり、惜しくも2分6秒を切ることはかなわず。その後も粘り強くアタックを続け、結果2分06秒127で2位に入り、日本人唯一のMotoGPライダーとしての意地を見せつけた。4連覇を狙う21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMは、アレックス・ロウズ選手が2分06秒170を出すのが精一杯で、3番手だった。

33号車Red Bull Honda with 日本郵便の中上貴晶選手
21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAMのアレックス・ロウズ選手
練習走行で転倒してしまった中須賀克行選手

予選トップ3チームによる記者会見

予選後の記者会見の様子

 予選後の記者会見で、ポールシッターの11号車Kawasaki Team GREENのジョナサン・レイ選手は「レオン(・ハスラム選手)がいい仕事をしてくれたおかげで、僕のスティントでは安心して走れた。鈴鹿はまだそれほど走っていないので慣れないところがあり、SBK(世界スーパーバイク選手権)と違って使えるタイヤの種類限られていることもあって勉強になっている。明日の決勝はウェットでないことを願う」とコメント。レオン・ハスラム選手は「バイクのフィーリングがよく、今週末はずっと調子がよい。1回目のタイムアタックでミスしたので2回目は緊張したが、自分としてはいいラップタイムを出せてうれしい」と語った。

普段SBKで使っているピレリタイヤとは違う感触に、難しさもあると答えたジョナサン・レイ選手
バイクやチームの調子のよさをアピールしたレオン・ハスラム選手(左)

 予選2位の33号車Red Bull Honda with 日本郵便の中上選手は「(予選用の新しい)ソフトタイヤでベストタイムを狙った。5秒台に入れなくて残念だった部分もあるが、最低限の仕事、2番手を獲得できたのでわるくはないと思う。チームとしては予選は重視してなく、決勝でどうすれば勝てるかに重点を置いている。明日は3人力を合わせて、とにかく優勝だけ目指して頑張っていきたい」と話した。

今シーズンMotoGPを走っている中上選手(中央)。翌日の決勝に焦点を合わせており、万全の体制で臨むことを誓った

上位10チームの予選最終結果

順位:チーム(選手、マシン、タイヤ)

1位:11号車Kawasaki Team GREEN(渡辺一馬/ジョナサン・レイ/レオン・ハスラム選手、Kawasaki ZX-10RR、BS)

2位:33号車Red Bull Honda with 日本郵便(高橋 巧/中上貴晶/パトリック・ジェイコブセン選手、Honda CBR1000RR SP2、BS)

3位:21号車YAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行/アレックス・ローズ/マイケル・ファン・デル・マーク選手、YAMAHA YZF-R1、BS)

4位:634号車MuSASHi RT HARC-PRO. Honda(ドミニク・エガーター/水野 涼/ランディ・ド・プニエ選手、Honda CBR1000RR、BS)

5位:12号車ヨシムラ スズキ MOTUL(津田拓也/シルバン・ギュントーリ/ブラッドリー・レイ選手、SUZUKI GSX−R1000、BS)

6位:95号車S-PULSE DREAM RACING-IAI(生形秀之/トミー・ブライドウェル/渡辺一樹選手、SUZUKI GSX−R1000、BS)

7位:090号車au・テルル MotoUP RT(秋吉耕佑/長島哲太/イサック・ビニャーレス選手、Honda CBR1000RR SP2、BS)

8位:7号車YART-YAMAHA(ブロック・パークス/マービン・フリッツ/藤田拓哉選手、YAMAHA YZF-R1、BS)

9位:19号車KYB MORIWAKI MOTUL RACING(清成龍一/高橋裕紀/ラタパー・ウィライロー選手、Honda CBR1000RR SP2、PI)

10位:79号車Team SuP Dream Honda(山口辰也/岩戸亮介/作本輝介選手、Honda CBR1000RR SP2、BS)