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コンチネンタル、9月発売の新スタッドレスタイヤ「バイキング・コンタクト 7」
新パターンと新コンパウンドでウィンター性能とウェット性能を両立
2018年8月20日 07:43
- 2018年9月から順次発売
コンチネンタルタイヤ・ジャパンは、9月に発売する新スタッドレスタイヤ「バイキング・コンタクト 7」の説明会を開催した。新しいコンセプトのパターンデザインとコンパウンドテクノロジーを採用することにより、これまで相反する性能であったウィンター性能とウェット性能を両立させたという。
会場に展示されたバイキング・コンタクト 7を確認すると、回転方向指定のある左右対称の新パターンを採用しているのが大きな特徴。また、速度記号は最高速190km/hの「T」レンジとなっており、発売サイズは14インチから20インチまでの60サイズで、今後も順次サイズを追加予定としている。
説明会に登壇したコンチネンタルタイヤ・ジャパン 技術・製品担当部長の高橋徹雄氏は、スタッドレスタイヤの基本知識を説明し、雪上におけるトラクションのメカニズムとして、ラバーによる摩擦、ブロックのエッジ効果、サイプのエッジ効果で構成されていることを紹介。
これまで難しいとされたウィンター性能とウェット性能の両立を目指したバイキング・コンタクト 7の開発の焦点としては、ウェット路面におけるグリップ性能、あらゆる路面状況下における駆動安定性、氷雪路面でのトラクションとブレーキ性能を挙げ、採用技術としては「アクティブ・グリップ・シリカ」「菜種オイル・コンポジション」「エフィシエント・グルーブ・ネットワーク」「S-I ジョイント・コンポーネント」「バリアス・3Dサイプ」「エフェクティブ・アイスエッジ」が採用されていることを紹介した。
具体的にコンパウンドの領域では、「アクティブ・グリップ・シリカ」を配合することでウェット路面でのグリップ性能を改善。菜種オイルを配合する「菜種オイル・コンポジション」により低温環境下における柔軟性を維持させ、低温路面におけるグリップ性能を向上させた。
また、「インテリジェント・パターン・デザイン」と呼ぶ新パターンでは、排水性を高めるとともに、ブロックの剛性と柔軟性を両立。氷雪上におけるトラクションとブレーキ性能向上に向けては、厚さの異なる多数の3Dサイプを搭載した「バリアス・3Dサイプ」、ブロックの外側に小さなエッジを配置する「エフェクティブ・アイスエッジ」を採用したことを紹介した。
これらの採用技術により、バイキング・コンタクト 7では現行モデル「バイキング・コンタクト 6」に対して、氷上性能104%、雪上性能102%、シャーベットプレーニング性能104%、アクアプレーニング性能107%、ウェットブレーキ性能106%、ドライブレーキ100%、ドライハンドリング性能102%、転がり抵抗103%の性能を発揮するという。
同説明会で挨拶をした、コンチネンタルタイヤ・ジャパン 代表取締役社長 グレゴリー・メイ氏は「コンチネンタルは140年以上のタイヤの歴史がございます。われわれはドイツのテクノロジーと優れたエンジニアリングを持っており、長い歴史と専門知識によりプレミアムカーメーカーの信頼を得ることができ、ヨーロッパにおいて3台に1台がコンチネンタルタイヤを純正装着している理由となり、グローバルでのタイヤテストでよい評価を得ている理由になります」と挨拶。
バイキング・コンタクト 7について、メイ氏は「これまでのバイキング・コンタクト 6を経験された方から品質とすばらしさに驚きの声をいただいております。これらバイキングコンタクトタイヤは日本市場においてベストなプレミアムタイヤと競合すると思っています」と日本導入への意気込みを述べた。