コンチネンタル、新スタッドレスタイヤ「バイキング・コンタクト 7」。シリーズ初「左右対称パターン」採用

コンチネンタルの新スタッドレスタイヤ「バイキング・コンタクト 7」

　コンチネンタルタイヤ・ジャパンは、新コンセプトのパターンデザインとコンパウンドテクノロジーを採用した新スタッドレスタイヤ「バイキング・コンタクト 7」を9月より発売する。発売サイズは14インチから20インチまでの60サイズで今後順次サイズを追加予定。価格はオープンプライス。

　バイキング・コンタクト 7ではシリーズ初となる「左右対称パターン」を採用。バイキング・コンタクトシリーズの優れたウィンター性能とドライ路面でのハンドリング性能に加えて、ウェット路面やシャーベット路面での排水性を大幅に高めた。

雪上性能認定マークであるアルパインシンボルが刻印されるサイドウォールのデザイン

　コンパウンドには、ウェット路面や低温路面におけるグリップ性能の向上のため「アクティブ・グリップ・シリカ」を配合した新開発の「ノルディック・コンパウンド」を採用。多数のシリカ分子が機能化ポリマーに結合し、高密度かつ均一に分布することで、ウェット路面で優れたグリップ性能、ブレーキ性能を発揮。コンパウンドに配合した菜種オイル（菜種オイル・コンポジション）が、低温下でほかの成分に柔軟性をもたらし、路面温度の低い冬の道路でも優れたグリップ性能を発揮するという。

　パターンデザインでは、あらゆる路面状況下において駆動安定性を提供する「インテリジェント・パターン・デザイン」を採用。対称的なメイングルーブを配置する「エフィシエント・グルーブ・ネットワーク」により、タイヤ中央部から水やシャーベット状の雪を一気に排出、高いアクアプレーニング性能とシャーベットプレーニング性能を発揮。また、溝とブロックの最適なバランスで有効接地面積を増やし、高速走行時においても優れたコントロール性を維持するという。

　また、「S-I ジョイント・コンポーネント」として、溝がつぶれるのを抑制し水やシャーベット状の雪の排出効率を維持させ、パターンを補強する「ソリッド・リンケージ」をパターン中央部とショルダー部に配置して、ドライ路面やウェット路面でのハンドリング性能を向上。また、中間部に特殊な形状の「インターロック・ブリッジ」を取り付けることで、ブロックの安定性を高めながらも柔軟性を保たせたとしている。

「エフィシエント・グルーブ・ネットワーク」

「S-I ジョイント・コンポーネント」：パターン中央部とショルダー部に配置する「ソリッド・リンケージ」（黄色部分）、中間部に配置する「インターロック・ブリッジ」（青色部分）

　さらに、積雪路面や凍結路面でのトラクションとブレーキ性能に向けた「アドバンスド・グリップ・コンセプト」を採用。

　雪上路面でのトラクションとブレーキング性能の強化のため、厚さが異なる多数の「バリアス・3Dサイプ」を採用して、ワイドサイプは中に雪が入ることによってスノーポケットを形成、雪柱せん断力を増大。氷路面でのトラクションとブレーキ性能を向上させる「エフェクティブ・アイスエッジ」をブロックの外側に配置することにより、ワイピング効果を維持しながら有効接地面積を増やした。

「バリアス・3Dサイプ」

「エフェクティブ・アイスエッジ」

サイズ表