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【WEC 第4戦 富士6時間】ウェット路面でレーススタート、8号車トヨタが順当にトップを守る
スタートから約30分でセーフティカー導入
2018年10月14日 12:39
- 2018年10月12日~14日 開催
「2018-2019 FIA 世界耐久選手権 第4戦 富士6時間耐久レース」(以下、WEC富士)が、10月12日~14日に富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催されている。
最終日の10月14日(日)11時には、決勝レースがスタートを迎え、6時間レースの幕が切って落とされた。レースはポールポジションからスタートした8号車 Toyota TS050-Hybrid(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組、MI)がリードしていたが、スタートから約30分が経った頃にストレートでLMGTE Amクラスの車両のリアが壊れたトラブルでストレートに破片が広がり、セーフティカーが導入された。
スタートから30分でセーフティカー導入。それまでのトップはポールからスタートした8号車トヨタ
富士スピードウェイのある小山町の天候は前日の夕方から雨が降り続いており、その影響でウェット路面でレースが行なわれることになった。このため、通常は1周のフォーメーションラップでスタートが切られるWECのレースだが、今回は特例で、ドライバーがウエット路面になれるために、2周のフォーメーションラップが行なわれ、その後セーフティーカーがピットに入り、スタートが切られた。
スタートで飛び出したのは、ポールポジションからスタートした8号車 Toyota TS050-Hybrid(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組、MI)。8号車トヨタは2位以下を瞬く間に引き離していき、早々に独走状態を構築していった。
注目は土曜日の予選でトップタイムをマークしたものの、予選中にピットロードでの速度違反を取られてタイム抹消となり、LMP1の最後尾からスタートすることになった7号車 Toyota TS050-Hybrid(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組、MI)。7号車トヨタがどこまで追い上げるかに注目が集まっていたが、2周目が終わる最終コーナーまでに8号車を除くすべてのLMP1の車両をオーバテイクして2位に上がった。
10周目に2位を走っていた小林可夢偉選手がドライブしていた7号車 Toyota TS050-Hybridがタイヤを交換した。まだドライタイヤに交換するような状況ではなかったため、ウェットタイヤからウェットタイヤへの交換となった。そのっ数周後には3位走っており7号車のピットインで2位に上がっていた1号車 Rebellion R13-Gibson(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ブルーノ・セナ組、MI)がピットに入り、こちらはスリックタイヤだが、コンパウンド(ゴムの種類)はインターミディエイトとして使えるタイヤへと交換してピットアウトした。このように、レースは路面が乾いていく方向にあるので、どのタイミングでどのタイヤに換えるかが鍵になりつつある。
レースはスタートから27分頃に、LMGTE Amクラスのフェラーリが右のリアをストレートで大きく壊して、ストレート上にそのパーツが飛び散るという状態になり、これを排除するためにセーフティーカーが出されることになった。この段階でトップは8号車トヨタ、2位はジェンソン・バトン選手がドライブする11号車 BR Engineering BR1 - AER(ミカエル・アレシン/ヴィタリー・ペトロフ/ジェンソン・バトン組、MI)、3位は7号車トヨタとなっている。
LMGTEはどちらのクラスもポールポジションがトップの座を維持
LMP2はポールからスタートしたドラゴンスピードの31号車 Oreca 07-Gibson(ロベルト・ゴンザレス/パストール・マルドナド/アンソニー・デビッドソン組、MI)が徐々に順位を下げていく。タイヤ選択に失敗したのか、スタートから20分が経過した段階で早々にスリック-インターミディエイトに交換して追い上げを図ることになった。これで代わりにトップに立ったのは36号車 Alpine A470 - Gibson(ニコラ・ラピエール/アンドレ・ネグラフォン/ピエール・ティリエ組、DL)。
LMGTE Proはポールからスタートしたアストンマーティンがトップを維持して、2位にも僚車の97号車があがる、セーフティカーがでた時点で3位は81号車 BMW M8 GTE(マーティン・トムチェク/ニッキー・キャッツバーグ組、MI)が3位に上がっている。LMGTEAmはトップからスタートした88号車 Porsche 911 RSR(星野敏/ジョルジオ・ローダ/マッテオ・カイローリ組、MI)がセーフティカーがでた時点でのトップを維持している。