三菱自動車の中国合弁会社 広汽三菱が新型EV「祺智EV」生産開始。航続距離410kmのSUV

広汽三菱の新型EV（電気自動車）「祺智（チーツー）EV」

　三菱自動車は10月16日、中国の車両生産・販売合弁会社 広汽三菱（広汽三菱汽車有限公司）が、EV（電気自動車）の新型SUV「祺智（チーツー）EV」を湖南省・長沙市で生産を開始すると発表した。祺智EVの価格は、新エネ車補助金の受給後で13.58万元（日本円で約220万円）。

　祺智EVは航続距離410km（中国燃費測定基準）の性能を持つSUVで、北京、長沙、広州、深セン、杭州、天津など12の主要都市で10月より販売を開始して、その後中国全土に展開する計画。

　広汽三菱は、広州汽車集団、三菱商事、三菱自動車による車両生産・販売合弁会社で、現地生産のPHEV（プラグインハイブリッドEV）の新型SUV「祺智」の販売を3月から開始。今回、新たにEVの祺智EVを生産・販売することで、さらなる電動車両の普及や電動車技術の現地化を目指す。

　三菱自動車の益子修CEOは「『祺智』の投入に引き続き、『祺智EV』を現地生産することは、広汽三菱にとって重要な出来事であり、中国のお客さまのニーズや中国の自動車産業に貢献する役割を担うことになります。三菱自動車は、中期経営計画 DRIVE FOR GROWTH の中で重要市場の1つと捉えている中国事業でさらなる拡大を図ってまいります」とコメントしている。