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鈴鹿サーキット、トヨタ、ホンダが共催、「モースポフェス2019 SUZUKA」を2019年3月2日~3日に開催。ツインリンクもてぎで会見

佐藤琢磨選手がTS-050 HYBRIDに、中嶋一貴選手がインディカーに乗る可能性も!?

2018年11月10日 発表

鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティランド 代表取締役社長 山下晋氏

 鈴鹿サーキットを運営するモビリティランド、トヨタ自動車、本田技研工業の3社は、SUPER GT最終戦が開催されているツインリンクもてぎにおいて会見を実施し、3社が共同で「モースポフェス2019 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~」を、2019年3月2日~3日の2日間にわたって開催することを明らかにした。従来も鈴鹿サーキットが単独でモータースポーツファン感謝デーを3月上旬に行なっていたが、そこにトヨタとホンダという2つのメーカーも合流してより大規模に行なわれることになる。

 参加チケットは公式サイトに掲載されている「特別ご招待券」を掲示するだけで無料で入場できるとなっており、実質的に無料イベントながら、トヨタ、ホンダの世界選手権に参加している選手をはじめとしたレーサーやライダーが参加する予定になっており、これまではなかったような新しいコンテンツも計画されているという。

 会見では「佐藤琢磨選手がTS-050 Hybirdに乗ったり、その逆に中嶋一貴選手がインディカーに乗るとかはありか?」という質問が飛びだしたが、トヨタ、ホンダの両首脳からは前向きに検討したいという発言が出るなど、トヨタ、ホンダがメーカーの垣根を取り払った本気の取り組みを行なっている様子が垣間見えた。非常に期待が持てるイベントになりそうだ。

無料で楽しめる史上最大のモータースポーツファン感謝デー

 今回発表された「モースポフェス2019 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~」は、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで3月2日~3日に開催される。

 昨年までのモータースポーツファン感謝デーは鈴鹿サーキットを所有するモビリティランドの主催で行なわれており、その親会社であるホンダのドライバーなどが中心になって参加するイベントとなっていた。

 これに対して、モースポフェス 2019では、トヨタ、ホンダ、モビリティランド3社の共催となるため、そうしたメーカーの垣根のようなものが取り払われ、より幅の広いイベントとなる可能性がある。3社のプレスリリースにも「未来のモータースポーツファンを作るビッグイベント」とうたい文句が書かれており、かなり力の入ったイベントであることがうかがえる。

 モビリティランド 代表取締役社長 山下晋氏は会見の冒頭次のように語った。

「今から32年前の1987年、4月にWGPが初開催となり、秋にF1日本GPが初開催となった。それに感謝するイベントとして1988年の1月に第1回のファン感謝デーを行なった。その後モータースポーツに感謝するイベントとして31回やってきた。しかし、2008年の9月にリーマンショックがあり、各メーカーもさまざまな影響を受けてこられて、モータースポーツから撤退したりという厳しい時代があったが、近年ではトヨタさんがル・マンやWRCに挑戦したり、ホンダさんもF1に参戦したり、8耐でもヤマハワークス、ホンダワークス、そしてほぼワークスのカワサキなどがそろうなど、ここ数年モータースポーツに波が来ている」。

「そんな時にトヨタさんとホンダさんから力を合わせて日本のモータースポーツを盛り上げたいというお話しをいただいて、0.3秒ぐらいえっと思ったが、もちろん諸手を挙げて賛成させていただいた。そこで、3月のモータースポーツファン感謝デーがそこにふさわしいのではないかと考えて、試乗最大のイベントを実現したいと思っている。トヨタさん、ホンダさんだけでなく、国内の4輪、2輪メーカーさんにはお話しをさせていただいており、日本のモータースポーツがより盛り上がる1日にしたい」とその趣旨を説明した」。

 続いてトヨタ自動車 GRマーケティング部 主査 高橋敬三氏があいさつ。

「モビリティランドとホンダさんと合同企画ができることは嬉しく感謝。合同企画ができたきっかけは昨年の11月にモースポイン九州をホンダさんと共同で開催したこと。その時もドライバー、ライダーが一堂に会し、単独で開催するよりも、数倍楽しいイベントを開催できると分かった。今年に入って、ホンダさんと相談してきて、モビリティランドさんの協力をもらってこういうイベントが実現できるようになった。両社それぞれにいろいろな世界選手権に参戦している。ホンダさんはF1やインディ、トヨタもWECやWRCに参戦している。また国内では、スーパーフォーミュラやSUPER GTでしのぎを削っている。今週もチャンピオン争いをしており、あ、先々週も負けましたが(苦笑)。そうしたいろんなカテゴリーで走りをやればもっともっと楽しいイベントができるのではないかと考えた。ぜひこういうイベントを今回だけではなく来年以降、もっと多くのメーカーさんにも参加せいていただいて、盛り上げていきたい」と述べ、こうしたメーカーの垣根を越えてモータースポーツを盛り上げるイベントをやることに大きな期待感を表明した。

トヨタ自動車株式会社 GRマーケティング部 主査 高橋敬三氏

 ホンダ モータースポーツ部 部長 山本雅史氏は、「山下さんと高橋さんが十分にしゃべられたのでもうネタがない(笑)。九州のイベントは九州でやるということに想いがあったのでやらせてもらった、合同でやると、新しい発見があった。トヨタさんとは以前から交流させていただいて、兼ねてから日本のモータースポーツを盛り上げることを話している。お互いに富士、もてぎでファン感謝デーをやっているので、スタートをうまくやれればいいよね、では鈴鹿の3月にこういった設定ができるよういなった。メーカーの垣根を越えて、チーム・ジャパンとして、日本のモータースポーツはこんなにすごいんだよとやりたい。それぞれの2輪、4輪のチーム、そしてチームジャパンとして(SUPER GTの)板東代表にもお手伝いしていただいて、日本のモータースポーツのすごさをアピールしたい」と述べ、やはりメーカーの垣根を越えてやるイベントの意義づけを強調した。

本田技研工業株式会社 モータースポーツ部 部長 山本雅史氏

佐藤琢磨選手がトヨタのWECマシンに乗り、中嶋一貴選手がインディカーに乗るとかもありかも?

 後半には報道関係者からの質疑応答が行なわれ、「佐藤琢磨選手がTS-050 Hybirdに乗ったり、その逆に中嶋一貴選手がインディカーに乗るとかはありか?」などの、ファンが見たいと思われるようなコンテンツの逆提案が行なわれたりしたが、トヨタ、ホンダの両首脳が現時点では何も決まっていないという前置きをしながらではあるが、そういう取り組みもアリだと前向きな姿勢を示した。

──チケットに関してはどうなるか、またツーリズムに向けた取り組みは?また、WECマシンとインディカーが併走などはあり得るか?

山下社長:チケットは入場無料というイベントに考えている。ツーリズムに関しては取り組みが足りていない、海外、スパとかそういうネットワークがあるサーキットとも連携しながらやっていきたい。

高橋主査:走らせたいが課題もあるので、努力したい。

山本部長:鈴鹿サーキットは右回りだが、佐藤琢磨選手の優勝マシンはオーバル仕様で、左回り。今コンバートしてくれたりしているが、結構大変になる。2輪と4輪が入り乱れたり、見たことがない絵を作り上げたい。

──ほかのサーキットへの展開は?

高橋主査:夢は膨らむのでまずは鈴鹿さん、モビリティランドさんでやってみて、ツインリンクもてぎや富士、そしてゆくゆくは全国でやりたいなぁと思っている。時間もお金も必要なので、じっくり育てて行きたい。

──新規ファンの獲得への方策は?

山下社長:鈴鹿サーキットにはモートピアという遊園地スペースがあり、ファミリーで来た時にも楽しいというイベントを目指していきたい。新しいファンにどれだけ来ていただけるかは、例えばWRCマシンは格好よいよね、とかそういうことを実現していくことが大事。

──ほかのメーカー参加の可能性は?

山下社長:来年は鈴鹿サーキットで開催し、富士スピードウェイさんなどほかのサーキットに関してはこれからの話になる。まずは3社でスタートし、将来は4輪メーカー、2輪メーカーは可能な限り参加していただける環境を可能な限りすみやかに実現していきたい。

──これまでのファン感謝イベントではあり得なかった組み合わせ、例えば佐藤琢磨選手がTS-050 HYBRIDに乗ったり、その逆に中嶋一貴選手がインディカーに乗ったりとかいう可能性はあるか?

山下社長:現時点では詳しいコンテンツに関してはお話しできる段階ではないが、決まった限り順次速やかにコンテンツに関しては公開していきたい。

高橋主査:すごくよいアイディアだと思います(笑)。そういうことができるようなイベントにしていきたいと思っている。例えばGTだってニッサンさんを含めて3メーカーあって、本来やっちゃ行けないドライバーシャッフルとか夢が膨らんでくるので、ゆくゆくはそういういろんな楽しいイベントができるように育てて行けたらと思います。

山本部長:ここで言っていいのかよく分からないけど、ニスモの田中さんと高橋さんと一緒に食事したときに、ストーブリーグも一緒にやろうよというお話しをしたこともあるんですね。F1じゃないですけど、シーズンオフもファンの皆様に楽しんでいただけるために、メーカーと毎年更新するだけじゃなくてストーブリーグも盛り上げようという話をしたことがあった。その時は皆さん「はい」っていってくださったんですが、じゃあ本当にやろうとしたらみんな「今年じゃなくて来年からやろう」という話になってまだ実現していない(笑)。そして、3月の2日~3日はピンポイントの日程、F1のテストが金曜日まであって、インディのレースも翌週始まるというタイミングで、ここしかないというピンポイントのスケジュール。そんな中で佐藤琢磨選手がWECのマシンに乗ってもらえるとか面白い。そんな雰囲気でやっていくので、ぜひ楽しみにしてほしい。