ホンダ、「CBR1000RR」「CBR1000RR SP」で「HSTC」制御改良やストライプデザイン一部変更

2019年1月18日に発売される新しい「CBR1000RR」

　本田技研工業は、直列4気筒1000ccクラスのエンジンを搭載する大型スーパースポーツ「CBR1000RR」「CBR1000RR SP」で電子制御機能の熟成を行ない、合わせてカラーリングの一部を変更して2019年1月18日に発売する。価格は204万6600円～249万4800円。

　今回の変更では、スポーツライディングをサポートする電子制御機能で変更を実施。コーナーリングや加速時の後輪スリップ、加速時の前輪浮き上がり（ウイリー）を抑制する「HSTC（ホンダ セレクタブル トルク コントロール）」の機能に、旋回中のタイヤ周長変化の精度を上げた制御を取り入れ、HSTCをより細かく作動するようにした。

　これに加え、従来モデルではHSTCで一括制御していた後輪スリップの抑制とウイリーの抑制をそれぞれ独立。新たに「ウイリーコントロール」を設定し、制御介入量を3段階の任意で選択可能にして、HSTCでよりライダーの好みに応じた設定が選択できるようにしている。

CBR1000RR（グランプリレッド）

CBR1000RR（マットバリスティックブラックメタリック）

　また、「TBW（スロットルバイワイヤ）」ではTBWモーターの駆動スピードを向上。スロットルを戻した時の応答性を高めたほか、スロットル操作に対する出力特性を5段階で選択できる「パワーセレクター」では、すべてのギヤでピーク出力まで引き出せる「レベル1」の出力特性を、よりトルクフルに加速する設定に変更している。

　このほかに「スーパースポーツモデル専用ABS」は、スポーツライディング時における高速度領域でのブレーキコントロール性を考慮した制御設定を与えている。

　カラーリングではストライプデザインを一部変更し、よりスポーティで精悍なイメージを強調。バリエーションは、CBR1000RRに「グランプリレッド」と「マットバリスティックブラックメタリック」の2色を用意し、CBR1000RR SPはトリコロールイメージを強めた「グランプリレッド」1色を設定している。

CBR1000RR SPは「グランプリレッド」1色を設定。CBR1000RRを同じカラー名だが、CBR1000RR SPは白い部分が広く、ブルーも使ってトリコロールイメージを強めたものとなっている