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トヨタ、ミニバンを含めたバン事業をトヨタ車体に移管

企画から生産まで一気通貫で「もっといいクルマづくり」を強化

2018年11月28日 発表

 トヨタ自動車は11月28日、これまでトヨタ車体に生産などを委託していたバン事業(バン、ミニバン、小型バス)の企画・開発・生産業務を、この11月から移管。今後はトヨタ車体が主体となって同業務を進めていくことに合意したことを発表した。トヨタとトヨタ車体は今後、意思決定の迅速化と開発工数・費用の低減を加速させ、バン事業の競争力をさらに強化していく。

 トヨタ車体は、トヨタ自動車工業 刈谷工場が1945年に独立して「トラックボデー専門メーカー」として発足。その後は「ハイエース」「ランドクルーザー」「コースター」などの開発・生産を手掛け、完成車両メーカーとしても活動領域を拡大。トヨタのバン、SUV、商用車事業の中核を支えてきた。

 2016年4月にトヨタが行なった「カンパニー制」への移行を受け、トヨタ車体はトヨタのバンやフレーム系SUVを担当する「CV Company」の一員として位置付けられ、引き続き開発・生産業務を担うほか、トヨタと一体になって「仕事の進め方変革」「もっといいクルマづくり」に取り組んできた。この取り組みの中で、1月からはバン事業の企画業務もトヨタ車体が担当し、バン系車種の企画・開発・生産を「一気通貫」で行なう枠組みとなっている。

 トヨタ車体は今後もCV Companyの一員として同じ目標を共有し、移管されることになったバン事業でこれまで蓄積してきたノウハウを活かし、さらなる原価低減を追究。また、「ニーズをきめ細かく反映した、世界中のお客さまに喜んでいただけるクルマを1台でも多く、スピード感を持ってお届けできるよう、専門組織として主体的にクルマづくりに取り組んでまいります」としており、CV Companyではトヨタ、トヨタ車体の得意分野でそれぞれの強みを発揮して「もっといいクルマづくり」を強化していく。