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ポルシェ デジタル、デジタル戦略に関するワークショップ「Porsche Digital Workshop」をルートヴィヒスブルクで開催
デジタルソリューションプロバイダーへ
2019年3月15日 02:29
- 2019年3月14日(現地時間) 開催
ポルシェのデジタル戦略を担当するポルシェ デジタル(Porsche Digital GmbH)は3月14日(現地時間)、ドイツ ルートヴィヒスブルクにある本社においてワークショップ「Porsche Digital Workshop」を開催した。
ワークショップの冒頭、ポルシェ デジタルの沿革が紹介された。ポルシェ デジタルは2016年に設立され、設立当初は3名からスタート。2017年第2四半期にはアメリカ カリフォルニアにオフィスを設立、同年後半にはイスラエルのテルアビブにもオフィスを設立。2018年末には中国 上海にもオフィスを設立し、現在は80名のスタッフが働いている。
カリフォルニアは、シリコンバレーに代表されるようにデジタルイノベーションの本拠地で、テルアビブはセキュリティ面の研究などを行なっているという。中国は世界的にも最大のクルマ市場であると同時に、デジタル決済が最も進んでいる国としてオフィスを置いているという。ドイツでは、ポルシェ本社のあるシュツットガルトからほど近いルートヴィヒスブルク本社のほか、ベンチャーキャピタルのエコシステムがありスタートアップ企業の多いベルリンにオフィスを置いているとのことだ。
このポルシェ デジタルが目指しているのは、最も意欲的なデジタルライフスタイルの創造で、変化する顧客のニーズに応えて、ポルシェならではのインテリジェントでエキサイティングな体験を届けていく。
ポルシェ デジタルのスタッフは、「フェリー・ポルシェはそれまでに存在しないしない夢のクルマを作った。我々もそれまでになかったようなものを作り出そうと思っている」と、この会社にかける思いを語った。
このポルシェ デジタルが現在手がけているのは、ロードアシスタントアプリ「Porshe Road Trip」、ライフスタイルアシスタントアプリ「Porshe 360+」、P2Pのカーレンタル「Porshe Host」、サブスクリプションサービス「Porshe in Flow」など。詳細は別途お届けするが、ポルシェがこのようにデジタルサービス、そしてデジタルアプリに積極的になるのには、単に自動車を売るだけでなく、収入源の多様化を図っていくためという理由のほかに、電動化や自動化が進むと言われている時代の中で、ポルシェというプランドの存在感をこれからも高めていくためだという。そのためにはアップデートされるクルマであることが大切であるとし、クルマを保有するだけでないサービスなども提供していくという。
とくに印象的だったのは、ポルシェ デジタルのスタッフが自信を「デジタルソリューションプロバイダー」であると語っていたこと。現在は、まだアプリという形でしか世に出ていないが、いくつかのサービスはクルマに統合していくという。ポルシェは特別なドライビング体験ができるスポーツカーブランドとして世の中に知られているが、ポルシェ デジタルはデジタルの力を用いて、それをライフスタイルの領域、生活全般まで広げていこうとしている。ポルシェ デジタルが手がけるアプリやサービスからは、そのような試みが強く感じられた。