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日産・NEDO・兼松、米国で100kWのチャデモ式の超高速充電器導入
従来の2倍の出力で充電可能
2019年4月3日 15:12
- 2019年4月3日 発表
日産自動車は4月3日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)、兼松と共同で米国 カリフォルニア州において実施しているEV(電気自動車)の利用範囲拡大を目指す実証事業で、「CHAdeMO(チャデモ)」規格による出力100kWのEV用超高速充電器を導入し、運用を開始したと発表した。
この実証事業では2017年11月から、カリフォルニア州の海沿いにあるモントレーから山間部のレイクタホまでを接続する約530km区間内の25か所に、出力50kWのEV用急速充電器55基を設置。急速充電網の整備とリアルタイム情報サービスの提供を行なうことで、EVの利用頻度向上と行動範囲拡大を目指す実証事業を本格稼働させている。
今回の出力100kW化ではEVの車載電池が大容量化していく流れを受け、日本発の充電規格であるチャデモに対応する超高速充電器1基を設置。これを利用することによって従来の2倍の出力で充電できるようになり、EVの充電時間短縮が図られる。また、5月には同様の超高速充電器1基を追加設置する予定となっている。
これに合わせ、EVのドライバー向けに提供されているスマートフォンアプリ「DRIVEtheARC」の新機能として、充電ステーションでの充電予約機能を追加。アプリの機能を使って特定の充電器の利用を事前予約できるようになり、ハード、ソフト両面の機能充実で充電の混雑緩和と快適なEV利用の実現が期待されている。