ニュース

ポルシェ、新型サーキット専用車「718 ケイマン GT4 クラブスポーツ」

価格は2361万9600円~2714万400円

2019年4月5日 発売

718 ケイマン GT4 クラブスポーツ コンペティション:2361万9600円

718 ケイマン GT4 クラブスポーツ GT4:2714万400円

ポルシェの新型サーキット専用車「718 ケイマン GT4 クラブスポーツ」

 ポルシェジャパンは4月5日、新型サーキット専用車「718 ケイマン GT4 クラブスポーツ」を発売した。納車開始は6月以降を予定。

 ポルシェジャパンが主催する新しいレースシリーズ「PSCJ(ポルシェスプリントチャレンジジャパン)」の参戦を前提とする「718 ケイマン GT4 クラブスポーツ コンペティション」(2361万9600円)と、SROモータースポーツグループが主催する「ブランパンGTシリーズ」などFIA GT4カテゴリーのレースに参戦可能な「718 ケイマン GT4 クラブスポーツ GT4」(2714万400円)の2バージョンが用意される。なお、コンペティションモデルの購入者にはPSCJへのエントリーが義務付けられるとのこと。

モデルエンジン変速機ステアリング位置価格
718 ケイマン GT4 クラブスポーツ コンペティション水平対向6気筒 3.8リッター6速PDK23,619,600円
718 ケイマン GT4 クラブスポーツ GT427,140,400円
718 ケイマン GT4 クラブスポーツのボディサイズは4456×1778×1238mm(全長×全幅×全高、ホイールベースは2456mm。車両総重量は1320kg

 新型718 ケイマン GT4 クラブスポーツでは、先代モデルとなる「ケイマン GT4 クラブスポーツ」から40PSアップとなる最高出力313kW(425PS)/7500rpm、最大トルク425Nm/6600rpmを発生する水平対向6気筒 3.8リッターエンジンを搭載。モータースポーツ用に最適化されたECUを備える6速PDK(Porshe Doppelkupplung)と機械式リアディファレンシャルロックを介して後輪を駆動する。

 足まわりでは、サスペンション形式に「911 GT3カップ」でも使用される高さ、キャンバー、トレッドの調整が可能なマクファーソンストラット式を採用。ショックアブソーバーはリバウンドと2段階の圧縮調整、高速と低速を備えたレーシング3ウェイタイプを組み合わせる。

 ブレーキにはフロント6ピストン、リア4ピストンのアルミニウム製モノブロックレーシングキャリパー、スチール製マルチピースブレーキディスク、レーシングブレーキパッドなどを採用し、「バランスバーシステム」によるブレーキバランス調整も可能としている。5本のボルトで固定されるワンピース軽合金製鍛造ホイールにセットされるタイヤはミシュラン製で、サイズはフロントが25/64-18、リアが27/68-18となる。

718 ケイマン GT4 クラブスポーツの走行イメージ

 ボディはアルミニウムとスチールの複合構造によって軽量化が追求されたほか、ボディパーツでは「原材料の持続可能な使用」にもフォーカス。カーボンファイバー素材と同等の重量と剛性を備えるという天然繊維コンポジット製品をプロダクションレーシングカーで初採用している。2枚のドアとリアウイングは農業副産物から供給される亜麻や麻の繊維などを主とした有機繊維の混合物で構成され、車両重量の軽減に貢献している。

 このほか車内には、「FIA 第277条」に準拠する溶接ロールケージ、6点式シートベルト、タイヤ空気圧モニタリングシステム、ピットスピードリミッターとクイックリリースカップリングを備えるCFRP マルチファンクションモータースポーツステアリング、レカロ製レーシングバケットシートなどを装着する。

2枚のドアとリアウイングにカーボンファイバー素材と同等の重量と剛性を備えるという天然繊維コンポジット製品を採用。車両重量を軽減し、「原材料の持続可能な使用」も実現する
ピットスピードリミッターとクイックリリースカップリングを備えるCFRP マルチファンクションモータースポーツステアリング
センターコンソールにはABSの効き具合やトラクションコントロール関連のスイッチなどをレイアウト