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【SUPER GT 第1戦 岡山】「4台のGT-Rみんなでよい方向を見つけて」と松田次生選手、23号車 MOTUL AUTECH GT-Rがコースレコードでポール獲得
2019年4月14日 01:14
- 2019年4月13日~14日 開催
4月13日~14日の2日間にわたり、2019年のSUPER GT開幕戦「2019 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE」が岡山国際サーキットで開催されている。初日となった4月13日(土)には、14時45分から予選が行なわれ、GT300クラスは55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺組、BS)が、GT500クラスは23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)が予選1位となった。
なお、GT300クラスの55号車 ARTA NSX GT3は福住仁嶺選手がQ2を担当し1分24秒889でコースレコード、GT500クラスの23号車 MOTUL AUTECH GT-Rはロニー・クインタレッリ選手が担当し1分16秒602でコースレコードを記録した。
本稿では、予選終了後行なわれた、ポールポジション記者会見の模様をお届けする。
「4台のGT-Rみんなでよい方向を見つけて」と、松田次生選手
──ポールポジション獲得おめでとうございます。それではそれぞれのパートを振り返っていただきたい。
高木真一選手:嬉しい。岡山では、この10年あまりよくなくて表彰台に縁がなかったが、今回からマシンがミッドシップに変わってボトムが上がって岡山も走りやすいクルマになった。3回しかテストできなくて、初めて扱うNSX-GT3をチームが仕上げてくれた。非常にドライブしやすい柔らかいイニシャルセットにしてくれて、ほぼ2人の意見もこのままでいいのではないかと、一致した。最初はタイムがでるか不安はあったけど、1周ぽんといったら25秒がでたので、後は若い仁嶺がタイムを出してくれると思っていた。
福住仁嶺選手:SUPER GTは初めての出場で、オフシーズンに行なわれた3回のテストのうち、僕なりにテストしたり高木さんに習ったりしてさまざまに勉強してきた。岡山向けに会わせてきたセットが決まっていて走り始めはよかったが、フリー走行でニュータイヤをはめたときにイマイチだったのでポールは見えないかと思っていたのだが、高木さんがQ1でタイムを出してきて、緊張して乗れたのがよかった。
松田次生選手:今回練習から意外とわるくなくて、朝のフリー走行でもミスがあったのは分かっていたのでタイム的にはトップが見えそうな状況だった。セクター1で調子よくて、セクター3ではトラフィックに引っかかってしまったが、あとはロニーがスーパーラップを決めてくれるだろうと考えていた。2人でいけそうだよねという話をしていて、実際しっかりタイムを出してくれた。
ロニー・クインタレッリ選手:クルマはきちんとプッシュしないとタイム出せないので、セットアップを変えてフィーリングがよくなってきた。高速コーナーはアンダーステアで曲がってくれて、クルマのセットをいじらずにいたら、まさかまわりがあんなにタイムアップするとは思っていなかった。そこからどうやって1秒上げられるか、もうフルプッシュしかないと思った。思ったよりトラクションがわるくなくて、トップタイムで間違いないだろうと自信があったが、エンジニアがP1だって教えてくれた。去年の中盤から予選の速さがなかったけど、何がわるいのか方向性は見えてきて、エンジンもタイヤもみんなよくなってきた。チームのみんなに感謝だ。
──ニスモの2人に、去年苦しい状況の中から、今年は昨年とどこが違っているのだろうか?
ロニー・クインタレッリ選手:ドライバーも含めてみんなよくなった(笑)。クルマの開発の方でレギュレーションでいじることはほとんどできないが、できる範囲ではフロント空力がよくなった。去年はアンダーステアだらけだったのが改善され、エンジンもタイヤもすべてがよくなった。岡山で簡単に1.5秒はタイムアップできないので、すべてがよくなったと言える。
松田次生選手:ロニーが言ったこととほぼ同じで、セットアップを見直したりした。GT-Rの各車がはまっていたところがあったので、4台のGT-Rみんなでよい方向を見つけて、セットアップも、開発も、エンジンも見直して、タイヤもすごくよい。冬のテストからマレーシアに行ってテストしたものが功を奏したと言える。
──55号車の2人に、今回のGT300はブリヂストン勢が予選で1-2-3-4になっている。その秘密は?
高木真一選手:あまり言えない(笑)。1-2-3-4に来ると言うことは、300も500も集中してタイヤの開発をしてもらい、特にNSXはミッドシップということで、リアヘビーになってしまうので、ほかのクルマと比べても違う要素が必要になる。その中で、1-2-3-4それぞれにブリヂストンがタイヤをクルマに合わせてものを、構造からコンパウンドまで見直して持ってきたことが効いているのではないだろうか。
──明日(4月14日開催の決勝)に向けての展望を
福住仁嶺選手:明日はポールからスタートと有利な位置。明日の天候に不安はある。というのもGT3ではフルウェットで走ったことがないので、高木さんやチームによく教えて頂いて、いい状態で終われるようにしたい。
高木真一選手:明日のコンディションが微妙なのが不安要素。このクルマとブリヂストンの組み合わせでの雨のデータがない。今からチームと考えながらやっていきたい。雨が来れば、一番視界が良いところからスタートできるので、それを活かしながら表彰台までいけるように頑張りたい。
ロニー・クインタレッリ選手:天気予報をずっと見ているが、何度見ても日曜日は雨という予報(苦笑)。ただ、雨の日は、一番前からスタートできるので有利。ウェットでもいいレースを、チームと力を合わせて実現していきたい。
松田次生選手:15時まで雨が降るという予報が出ている。このレースはそんなに簡単なレースではないので、チームと力を合わせて最善を尽くして優勝できるように頑張りたい。
SUPER GT 第1戦 岡山の決勝レースは、4月14日14時30分にスタートする。