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JVCケンウッド、SUPER GT向け車載カメラを新開発

2019年シーズンより採用。過酷な状況でもこれまで以上に安定した映像を提供

2019年4月23日 発表

SUPER GTマシンに搭載される新型車載カメラ

 JVCケンウッドは、SUPER GTのレースカーに供給している「TV放映用公式オンボードカメラ」について、2019年シーズンより新車載カメラに変更したと発表した。2019シーズンでは4月13日~14日に行なわれた開幕戦より投入され、GT500クラス15台、GT300クラス8台へ搭載されているとのこと。

 JVCケンウッドは、2014年よりSUPER GTのレース車両へTV放映用公式オンボードカメラを供給しているが、新車載カメラでは、過酷な環境下での耐久性・堅牢性を確保しながら、さらに小型・軽量化。その上で、ひずみを低減したクリアな映像撮影を実現しているという。また、導入時より採用している遠隔操作で細かなカメラ設定を行える機能などはそのままに、車両からの脱落を防いで安定した取り付けが可能な筐体構造を採用するとともに、動作確認用LEDの位置を見直すことで取り付け後の確認作業の効率化を実現したという。

 今回の開発にあたり、過酷な状況でもこれまで以上に安定した映像を提供するため、レースカー特有の振動や温度を再現できる環境を社内に構築。サーキットとほぼ同等の環境下での製品評価を可能とし、さらなる耐久性と堅牢性の向上や、強烈な振動の中でもよりひずみを低減する高い映像性能の確保を実現している。

新車載カメラオンボード映像

 同社では「この過酷なレースフィールドで培った経験、技術をフィードバックし、当社のこれからの商品開発へ繋げていく」としている。