イベントレポート

【CES 2019】ケンウッド、SUPER GT向けオンボード車載カメラを展示。フルHD映像を記録可能

CESに展示されたケンウッドのSUPER GT向け車載カメラ。同時期に日本で開催されていた東京オートサロンにも同様のものが開発中として展示されていた

 ケンウッドは、米ラスベガスで開催された「CES 2019」において、SUPER GTに提供しているオンボード用車載カメラなどの展示を行なった。

 ケンウッドはオーディオメーカーとしてCESに初期から出展。展示内容もカーオーディオやカーナビを中心としており、アメリカで展開するさまざまな製品を展示していた。

 そのケンウッドブースの中心に置かれていたのがアキュラ「NSX」。てっきりカーオーディオの展示を行なっているかと思ったのだが、NSXのバックパネルには、SUPER GTのGT300クラスで活躍する34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹組)が大きく掲示されたバックボードがあり、SUPER GTのプロモーションだと分かる。

 ケンウッドは、このNSX GT3を使用する34号車をサポートするほか、SUPER GTの公式車載カメラを担当。会場に置かれたNSXにも搭載されていたほか、単体展示も行なっていた。

本田技研工業のプレミアムブランドとなるアキュラから発売されている「NSX」
車載カメラの背面。メディアスロットのほか、コネクタやリセットボタンらしきものが見える
NSXの後方に置かれていたSUPER GTの説明パネル。34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3が大きく描かれていた
NSXの車室内には複数の車載カメラが搭載されていた
カーオーディオ関連の展示では、レーダー探知機と連動するタイプのものも

 車載カメラの説明を見ると、このカメラでは1920×1080ピクセルのフルHD映像の撮影が可能。24mm相当の広角レンズを用い、撮像素子には1/2.3インチの12.4メガピクセル裏面照射CMOSを使用している。ライブモニタリングもできるほか、ワイヤレスLAN(つまりWi-Fi)を利用してのリモートオペレーションもできるようだ。

 SUPER GTはそれほど米国で知られていると思わないが、こうやって少しでも多くの人に認識されるのはうれしいところ。映像権利関係の関係からかオンボード映像がガンガン流れている展示ではなかったが、次回のCESではその辺りの展示にも期待したい。

編集部:谷川 潔