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日産、火災4件が発生した基板の不具合で「セレナ」「キューブ」など7車種49万1345台をリコール

スズキ「ランディ」、三菱自動車「デリカD:3」なども

2019年6月27日 発表

改善箇所説明図

 日産自動車は6月27日、電気装置(電源分配器)の不具合で「セレナ」「キューブ」など7車種49万1345台のリコールを国土交通省に届け出た。対象車の製作期間は2008年11月6日~2018年9月3日。

 対象モデルは「セレナ」「キューブ」「NV200 バネット」「NV200」のほか、スズキにOEM供給している「ランディ」、三菱自動車工業にOEM供給している「デリカバン」「デリカD:3」。

 不具合は、エンジンルーム内にある電源分配器の基板において、製造設備の管理が不適切なため、不要な半田が付着した状態で防湿材がコーティングされたものがあり、使用過程でコーティングに亀裂が発生することがある。そのため、高湿環境下で電極間の微細な導通が発生し、電極成分が移動して短絡回路が形成されると、短絡電流の発熱で車両火災に至るおそれがある。

 これまでの不具合件数は4件で、火災4件が発生している。この不具合に対する改善措置として、全車両で電源分配器を確認し、対象の部品だった場合は対策品と交換する。

全車両で電源分配器を確認し、対象の部品だった場合は対策品と交換