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トヨタ、英国 グッドウッドでレース仕様の「GR Supra GT4 Concept」など走行披露

ニュル24時間を走行した「GRスープラ」なども展示

2019年7月4日~7日(現地時間) 開催

GR Supra GT4 Concept

 トヨタ自動車は、英国・グッドウッドで7月4日~7日(現地時間)に開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(the Goodwood Festival of Speed)」で、「スープラ」市販モデル、「GR Supra GT4 Concept」「Toyota GR Supra Drift by HKS」の3台を初走行させる。

 グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、世界各国のレーシングカーやオートバイなどが走行し、毎年国内外から多くのファンが集まるモータースポーツの祭典。トヨタは3台の車両をヒルクライムコースで走行させるとともに、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のモータースポーツ活動で活躍しているレーシングカーやラリーカーなども展示する。

2018年に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの様子

 ヒルクライムコースを走行するスープラ市販モデルは、2018年の同フェスティバルにおいて「A90 カモフラージュ」としてマスキング姿での走行披露したのに続き、2019年は市販モデルでの走行となる。ドライバーはチーフエンジニアの多田哲哉氏が再びハンドルを握る。

GR Supra GT4 Concept

 GR Supra GT4 Conceptは、GT4カテゴリーなどのカスタマーモータースポーツでのさらなる可能性を検討するため開発した車両で、3月に開催されたジュネーブ国際モーターショーでのワールドプレミアに続き、グッドウッドで公開される。ドライバーはWEC(FIA世界耐久選手権)で活躍中のTGRドライバーのマイク・コンウェイ選手が務める。

 Toyota GR Supra Drift by HKSは、HKSがカスタマイズを実施して、HKS GTIII-4Rターボシステム、HKS ハイパーマックスサスペンション、エンドレスのレーシングブレーキ、横浜ゴムの ADVANタイヤ ホイールなどを搭載した700馬力のマシン。ドライバーは谷口信輝選手がステアリングを握り、ヒルクライムコースに加えて新設のライブ・アクション・エリアを走行して、スープラの別の一面も披露する。

ニュル24時間を走行した「GRスープラ」などレーシングカーやラリーカーなども展示

 会場内のトヨタスタンドでは、モータースポーツ活動で活躍しているレーシングカーやラリーカーとして、2019年のル・マン24時間レースで優勝した「TS050 ハイブリッド」8号車、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦した「GRスープラ」、ダカールラリー2019を制した「ハイラックス」、今シーズンのWRCをすでに3勝している「ヤリスWRC」のレプリカを展示予定。

 6月に行なわれた第47回ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したGRスープラは、モリゾウ選手(トヨタ自動車 社長の豊田章男氏)がスタートドライバーを務め、完走を果たした車両となり、ニュルの厳しい道を走り抜いた証として、生々しいダメージの跡をあえて残した形での展示となる。

 そのほか、「GRスープラ」「ヤリスGRMN」、ジュネーブ国際モーターショーで披露された「カローラ GR SPORT」も展示して、モータースポーツ活動で得た知見や技術を市販車へ活かすクルマづくりを紹介する。

 なお、同フェスティバルではトヨタの公式な出展に加えて、1980年代~1990年代のセリカワールドラリーカーや、AE86「カローラ」、2008年「トヨタ TF108」F1カーなど個人・非公式の歴史車両の参加も予定されている。