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日産、6速MT、7速DCTを3気筒1.0リッターターボと組み合わせる新型「ジューク」欧州で初公開
ボディを拡大して室内空間を広げつつ23kg軽量化
2019年9月4日 11:38
- 2019年9月4日 発表
日産自動車は9月4日、ロンドン、パリ、ミラノ、バルセロナ、ケルンの欧州5都市で新型SUV「ジューク」を同時に発表した。新しいジュークは英国 サンダーランド工場で生産が行なわれ、欧州市場で11月末からデリバリー開始予定。
日産のコンパクトSUVであるジュークは、2010年6月に初代モデルを発売。今回が初めてのフルモデルチェンジとなる。初代モデルからクーペを思わせるエモーショナルなフォルムとアイコニックな丸形ヘッドライトなどを受け継ぎつつ、日産車の象徴となっているVモーショングリルやY字型シグネチャーをフロントマスクに採用。2トーン仕様のフローティングルーフや19インチアルミホイールなどの採用で躍動感を表現し、ボディカラーには新色の「フジ サンセット」など計11色をラインアップする。
ボディは全長、全幅、全高を拡大してリアシートのニースペースを5.8cm、ヘッドルームを1.1cm、ラゲッジスペースも約20%アップの422Lにするなど、室内スペースを拡大して居住性を向上。さらにダッシュボードやドアトリムなどに柔らかい触感の素材を使い、シート表皮にアルカンターラやレザーをオプション設定して高級感も演出している。
また、ボディでは高張力鋼板の採用などによってプラットフォームの剛性を高め、サイズを拡大しながら23kgの軽量化を同時に実現。パワートレーンでは3気筒の1.0リッター直噴ターボエンジンを採用し、グレードによって6速MT、または7速DCTを組み合わせる。7速DCTにはパドルシフトやドライブモードセレクター(エコ、スタンダード、スポーツ)を装備して、道路環境やドライバーの好みに応じたエンジン特性、変速特性を選択できるようにしている。
先進装備では、高速道路の単一車線でドライバーを支援し、長距離移動や渋滞時のドライバー負荷を軽減する「プロパイロット」を採用。さらに、道路標識を認識して車速を調整する「インテリジェント スピードアシスト」、歩行者や自転車を認識して自動ブレーキを作動させる「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、車線逸脱を防止する「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」、車両周辺にある障害物の存在をドライバーに知らせる「RCTA(後退時車両検知警報)」「BSW(後側方車両検知警報)」などを採用する。
車内エンタテインメントでは8インチのタッチスクリーンと車載Wi-Fi機能を備え、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応する新しいNissanConnectインフォテインメントシステムを搭載。また、新型ジュークはクルマから離れた場所にいてもスマートフォンを使ってクルマのドアロック状態を確認したり、ドアのロック、アンロック操作などが行なえるNissanConnect Servicesアプリにも対応している。このほか、ヘッドレストを含む8個のスピーカーを搭載し、高音質な音楽を聴きながらドライブが楽しめる「Bose Personal Plusサウンドシステム」も採用している。
欧州日産で商品企画を担当する副社長のポンツ・パンディクティラ氏は、「新型『ジューク』は、独自の個性を身にまとい、エキサイティングなパフォーマンスを発揮し、そしてお客さまのニーズに応える先進技術を搭載しています。必ずや欧州のコンパクトクロスオーバーを嗜好するお客さまにご満足いただけるものと確信しています」と述べている。