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日本光電、人工呼吸器「NKV-330」を増産へ。6か月間で1000台の供給目指し自動車メーカーなどと協力

2020年4月15日 発表

 日本光電グループは4月15日、人工呼吸器「NKV-330」の増産体制を富岡生産センタ(群馬県富岡市)に構築すると発表した。自動車メーカなどのパートナーからの協力や政府とも連携しながら、今後6か月間で1000台の供給を目指すとしている。

 NKV-330は自発呼吸のあるNPPV(気管内挿管や気管切開を行なわない人工呼吸管理)適応の患者を対象とするマスク型の人工呼吸器。

 同社では、軽症患者向けにNKV-330を増産することで、国内の医療機関が現在保有している気管挿管型人工呼吸器を新型コロナウイルス感染症の重症患者に使用してもらう考え。

 なお、NKV-330も医師の判断により気管チューブに接続して使用することも製品仕様上は可能としている。

 増産体制構築の決定は、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により人工呼吸器の需要が高まっていることからの措置。同社は「日本光電グループは、医療機器メーカとして、当社製品が新型コロナウイルスの収束に貢献できるよう全社一丸となって取り組む所存です。今後も新型コロナウイルス対策に尽力されている医療従事者の支援に最善を尽くしてまいります」とコメントしている。