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緊急事態宣言の発令を受けて豊田章男 自工会会長がコメント
日本の基幹産業である自動車業界が復興の牽引役を担っていきたい
2020年4月7日 19:11
- 2020年4月7日 発表
自工会(日本自動車工業会)は4月7日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、豊田章男会長のコメントを表明した。以下に全文を掲載する。
新型コロナウイルス感染症で亡くなられた皆様に謹んでお悔やみ申し上げると共に、被患されている方、不安で辛い日々を過ごされているすべての皆様にお見舞い申し上げます。また、新型コロナウイルスの対応で日夜、最前線で対応している医療関係の皆様、政府・自治体の皆様に心からの敬意を表します。
この度、国内における感染拡大防止のため、東京都を初めとする7都府県を対象に、政府による緊急事態宣言が発令されました。政府が国民の皆様の命と健康を第一に判断されたものであると、政府の決定を支持すると共に、自動車業界として、この国難にどのようにお役に立てるかを考え、出来ることから順次取組みを進めていきます。
まずは現在、社会的な最優先課題となっている感染拡大の抑制や医療現場の支援に向けて、自動車産業が持つ製造・物流面でのノウハウや、グローバルに広がるサプライチェーンを活かし、様々な側面から対策を検討し、迅速に取り組んでまいります。
人々の命を守ることへの貢献に力を尽くしながら、同時に意志を持って取り組んでいきたい事があります。日本経済が衰退したまま戻らなくなる事態を、何としても回避するため、今回の危機に立ち向かう苦しい中でも、競争力強化の歩みは止めず、事業を続け、経済活動を支えていく事です。
今はまだ出口が見えない状況ですが、人類が新型コロナウイルスの脅威に打ち克つ日は必ずやってきます。その時に、日本の基幹産業である自動車業界が復興の牽引役を担っていきたい、そして日本のものづくり、雇用を守り抜いていきたい。その想いで、各社必死の努力を続けてまいります。