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自工会、豊田章男会長から自動車産業従事者550万人への年頭メッセージは「感謝とエール」

「今こそ、自動車産業550万人の力を1つにしよう!」と鼓舞

2021年1月8日 公開

日本自動車工業会会長の豊田章男氏が年頭のメッセージを公開した

 日本自動車工業会は1月8日、豊田章男会長が日本の自動車業界で働く550万人に向けた「年頭のメッセージ動画」を公開した。

 動画で豊田会長は、新年のあいさつを述べたのち、昨年は世界中の人が自由に移動できないという経験をしたのと同時に、自由に移動できることの幸せを実感した年であったと回顧。

 さらにこの「移動」が多くの人の手によって支えられているということに、改めて気づかされた年でもあったと語り、日本自動車部品工業会、日本自動車車体工業会、日本自動車機械器具工業会、日本自動車販売協会連合会が共同で制作したスペシャルムービー「#クルマを走らせる550万人」を紹介。

スペシャルムービー撮影中のインタビューの模様

 スペシャルムービーを放映したあと、製造業に関わる人が237万人、輸送に関わる人が269万人、サービスに関わる人が35万人と、たくさんの仲間が働くことでこの「移動」が実現していることから、新年を迎えた際に思い浮かんだメッセージは「おめでとうございます」ではなく、「ありがとうございます」であると語った。

 そして、この気持ちは「コロナ危機を一緒に乗り越えよう」「自動車で日本を元気にしよう」と言ってくれた部品協業会、車体工業会、機械器具工業会、販売協会連合会も同様だと紹介。

 また、スペシャルムービー撮影中のインタビュー動画を新たに公開し、この現場の人たちの声に、逆に元気をもらったと紹介。さらに豊田会長は「このスペシャルムービーが、自動車産業で働く550万人の皆さまへのエールになればと思っている」と明かした。

 続けて菅総理が掲げた“2050年にカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現”に向けても全力でチャレンジしたいと宣言。そして、その道筋を作るのは、今の時代を生きている人の責任でもあると語り、「今こそ、自動車産業550万人の力を1つにしよう!」と鼓舞した。

 また、SDGsの取り組みにも言及。今年1人ひとりが新しいことを1つ始めたり、もう1歩踏み出してみることの大切さを訴え、1人の1歩が合わさると550万歩にもなり、この550万歩が地球の明日につながると語りつつ、最後に「健康に注意して、2021年は少しでも明るく、少しでも楽しい年にしましょう」と締めくくった。

日本自動車工業会 豊田会長から550万人への年頭メッセージ(13分12秒)