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F1、35年ぶりの開催を予定していたオランダGPが中止に

2020年5月28日(現地時間) 発表

35年ぶりにF1 オランダGPが開催される予定だったオランダのザントフォールトサーキット

 FIA(国際自動車連盟)は5月28日(現地時間)、F1 世界選手権シリーズのオランダGPの中止を発表した。

 延期された2020年シーズン序盤のレースは無観客での開催が予定されているが、オランダGPの主催者は「ファンのいない無観客レースでの開催をするのであれば、ザントフォールトのグランプリ復帰は2021年に遅らせたい」という決定を下した。

 オランダGPのスポーツディレクターで、元F1ドライバーでもあるヤン・ラマース氏は「オランダGPの最初のレースに向け、完全に準備が整いました。無観客レースの開催も検討しましたが、ザントフォールトでのF1グランプリ復帰の瞬間は、オランダのレーシングファンと共に祝いたいと思います。皆さまには我慢をお願いすることになりますが、35年間も待てたのだから、もう1年も待てるはずです」とコメントしている。

 この決定により、地元オランダ出身のマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル・レーシング)は、コース改修が行なわれて新しくなったザントフォールトサーキットで開催される予定のオランダGPが新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったことで、地元の多くのファンと一緒に2021年のレースまで待つことになった。

ザントフォールトサーキットは、F1の復帰に向けて大幅な改修工事を行なっている