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フェラーリ、「SF90 Stradale」がモナコ市街を激走する短編映画を公開

シャルル・ルクレール選手がドライブ、モナコ公国アルベール殿下も同乗

2020年6月13日(現地時間)公開

公開された「Le Grand Rendez-Vous(ル・グラン・ランデブー」(5分58秒)

 フェラーリは6月13日、ロックダウンのためにF1グランプリが中止となったモナコが日常を取り戻しつつあることを祝うべく、クロード・ルルーシュによる短編映画を公開した。ランデブーストーリーであるこの映画「Le Grand Rendez-Vous(ル・グラン・ランデブー」が中止となったF1に代わる役割を果たすという。

 シングルシーターのレースを過去65回続けて開催してきたサーキットにおいて主役を務めるのは、フェラーリで初の量産ハイブリッドモデルとなる「SF90 Stradale」。最高出力1000CVを発生するV8エンジンのパワーとパフォーマンスがグランプリの興奮を鮮やかに蘇らせる。2019年発表されたものの、路上でのテスト走行はまだ行なわれていなかったため、モナコGPのサーキットがこの最新モデルの性能を試す格好の機会となったという。ドライバーを務めるのは、モナコ出身でスクーデリア・フェラーリのF1ドライバー、シャルル・ルクレール選手。

撮影風景
撮影の打ち合わせの模様
クロード・ルルーシュ監督
モナコ出身のフェラーリ契約ドライバー、シャルル・ルクレール選手

 短編映画は17名のスタッフがモナコに集まり、6台のiPhone 11 Pro、9台のGo Pro、そしてソニー製のVeniceカメラ1台を使って撮影。フェラーリ・チームに関しては、撮影用に2台のSF90 Stradaleを用意したほか、エンジニアとメカニックを合わせた6名の技術スタッフがマラネッロから撮影に参加したという。

 撮影が行なわれたのは、本来モナコ・グランプリが開催される予定だった週末、モナコの道路を閉鎖して実施された。5月23日の午後に本番さながらのリハーサルが数回行なわれたのち、同24日の6時30分から10時にかけて本番の撮影が行なわれ、モナコ公国のアルベール殿下が直接見守る中、シャルル・ルクレール選手が母国の公道を走った。

走行シーンの撮影は、同じSF90 Stradaleにカメラ機材を取り付けて行なわれた
実際にF1GPで使われる道路を激走
モナコ公国のアルベール殿下も同乗
ラストは同乗した花屋の美女レベッカとふたりでマスクを外し笑顔で走り去り、COVID-19の終息を連想させる

 また、メイキング動画も公開されている。

フェラーリ、短編映画「Le grand rendez-vous」撮影風景(60秒)