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ドゥカティ、限定500台の「スーパーレッジェーラ V4」生産開始

オーナー向けに30名限定で“MotoGPエクスペリエンス”を提供

2020年6月17日(現地時間) 発表

スーパーレッジェーラ V4

 ドゥカティは6月17日(現地時間)、限定500台で生産される「スーパーレッジェーラ V4」の最初の1台を、ボルゴパニガーレ・ファクトリーからラインオフした。

 限定500台で生産されるスーパーレッジェーラ V4には、本物であることの証明書が付属するとともに、シャシ番号と一致するモーターサイクルのシリアルナンバー(XXX/500)が、ステアリングヘッドとイグニッションキーに刻印されている。

シリアルナンバー001のスーパーレッジェーラ V4

 生産を行なうボルゴパニガーレには、最初の1台を購入したオーナーが納車セレモニーを行なうために招待され、ドゥカティ最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリ氏より、スーパーレッジェーラ V4(001/500)を受け取る予定。

シリアルナンバー(XXX/500)がステアリングヘッドに刻印される
Superleggera V4 | Crafting the dream

 スーパーレッジェーラ V4は、最高出力224PS(EU認証値)を発生する90°V型4気筒998ccエンジンを搭載。1103ccのV4エンジンよりも2.8kg軽量となるエンジンのほか、カーボンファイバー、チタニウム、マグネシウム、ビレット・アルミニウム製のコンポーネントを多用することで乾燥重量は159kgと、パニガーレV4よりも16kgの軽量化を実現。

スーパーレッジェーラ V4

 それにより公道走行可能なモーターサイクルとしては驚異的な、重量1kgあたりのパワー1.41PSを達成。さらに、レーシングキットを装着したサーキット仕様では、最高出力は234PSに強化され、重量は152.2kgととなり、重量1kgあたりのパワーは1.54PSを実現する。

 ドゥカティ・オフィシャル・テストライダーが、レーシングキットとスリック・タイヤを装着したスーパーレッジェーラ V4で、ムジェロサーキットにおいて1分52秒45のラップタイムを記録。イタリア選手権(CIV)で2019年のタイトルを獲得したミケーレ・ピッロ選手が「パニガーレV4 R」SBK仕様で出したタイムの2秒以内というタイムを記録した。

スーパーレッジェーラ V4

 スーパーレッジェーラ V4では、ドゥカティとドゥカティコルセが協力して、スーパーレッジェーラ V4の購入体験を特別なものとするプログラムも用意される。

 スーパーレッジェーラ V4のすべてのオーナーには、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦している「パニガーレV4 R」をイタリアのムジェロ・サーキットで試乗できる“スーパーバイク・エクスペリエンス”が提供され、さらに、30名限定でMotoGPマシン「デスモセディチGP」に試乗することができる“MotoGPエクスペリエンス”も提供される。

 MotoGPエクスペリエンスでは、ドゥカティコルセのメカニックによる指導の下、「デスモセディチGP」をサーキットで走らせることができ、一般のライダーが、デスモセディチGPに乗ることができるのは今回が初めてとのこと。両方の“エクスペリエンス”は、2021年に開催予定。

 そのほかにも、専用のレーシングキットや1/10スケールのスーパーレッジェーラ V4も付属。スケールモデルには、バイクと同じシリアルナンバーが付けられ、コレクターズ・アイテムとしての高い価値を備えた。

 さらに、“SuMisura Ducati”を使用してエアバッグ付スーパーレッジェーラ V4レザースーツをオーダーメイドする機会や、カーボンファイバー製ヘルメットを注文する機会も提供される。

 今後、“ボルゴパニガーレ製”の最高傑作と位置付けられたスーパーレッジェーラ V4は、輸送用に特別にカスタマイズされた木箱に収められて、各ディーラーへと出荷される。

シリアルナンバー001のスーパーレッジェーラ V4