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ホンダ、モトクロス競技専用車「CRF450R」エンデューロ競技専用車「CRF450RX」フルモデルチェンジ。価格103万4000円~
新設計フレームとエンジン改良により扱いやすさが向上
2020年7月21日 14:28
- 2020年10月23日 発売
- (受注期間2020年7月21日~12月31日)
- CRF450R:103万4000円
- CRF450RX:105万6000円
本田技研工業は、モトクロス競技専用車「CRF450R」とエンデューロ競技専用車「CRF450RX」をフルモデルチェンジした2021年モデルを10月23日に発売する。価格はCRF450Rが103万4000円、CRF450RXが105万6000円。受注期間は7月21日~12月31日。
CRF450RとCRF450RXはともに、エンジンの排気ポートをストレート化して排気効率を上げることで、中・高回転域の出力向上を図るとともに、低回転域の扱いやすさを向上。同時にクラッチシステムには、レースで培ったノウハウを投入した油圧クラッチを採用することで、クラッチの操作性も向上させた。
また、フレーム、スイングアームなどを新設計し、車体剛性の最適化とともに軽量化を図ることで、旋回性と安定性を高次元で両立。さらに、シングルマフラー化に伴い、サイドカバーなどの外装パーツを大幅にスリムにすることで、ライディング時のライダーの姿勢の自由度を大幅に向上させた。
なお、CRF450RXはCRF450Rをベースに、ライダーの手などを飛び石や枝から保護するナックルガードの標準装備をはじめ、エンデューロモデルとしての仕様を充実させている。
カラーリングは、両車種ともにホンダのモトクロスマシンのアイデンティティーを継承する力強さと情熱を表現するエクストリームレッドとしている。
CRF450R 2021年モデルの主な特徴
エンジン
・排気ポートをストレート化し排気効率を上げることで、エンジン中・高回転域の出力向上を図るとともに、低回転域の扱いやすさを向上。
・デコンプシステムのレイアウトを見直し、エンジン極低回転域の燃焼安定性を高めることで、ドライバビリティーとストールタフネス性を向上。
・インジェクターの搭載角度を30度から60度に変更し、吸気効率を改善。エアクリーナーボックスの形状見直しや、マフラーをシングル化するなど吸排気系を見直すことで、エンジンのトルクフィールを向上。
・クラッチシステムにレースで培ったノウハウを投入した油圧クラッチを採用することでフリクションを低減し、クラッチの操作性を向上。
・クラッチディスクの枚数を7枚から8枚へと変更し、クラッチ容量を27%向上。フリクションスプリングを追加することで共振を抑制し、動力伝達率、耐久性を大幅に向上。
車体
・フレームを新設計し、剛性を最適化することで、旋回性と安定性を高次元で両立させるとともに、全ての構成部品を徹底的に最適化することで、約1kgの軽量化を実現。
・フロントサスペンションのストローク量を5mm増やし、走破性と乗り心地を向上。
・流体解析を駆使し、ラジエーターシュラウドにエアーアウトレット穴を追加するとともに、ラジエーターグリルのフィンの角度と枚数を最適化することで冷却効率を向上。
・サイドカバーなどの外装パーツの一部材質の見直しと、シングルマフラー化に伴い車体を大幅にスリムにすることで、ライダーの体重移動などの自由度を向上。
その他
・シート取り付け構造を見直すとともに、外装パーツの取り付けボルト数を減らすことで、エアクリーナーに至るまでの工程を容易化し、メンテナンス性を向上。
・エアフィルターの脱着構造を変更して脱着性を向上させるとともに、フィルターの構造を変更して洗浄を容易にするなど、メンテナンス性を向上。