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高橋国光氏が、文部科学省の「スポーツ功労者顕彰」を受章
日本のモータースポーツの発展に大きく貢献
2020年7月28日 13:36
- 2020年7月27日 発表
SUPER GTシリーズに参戦する「TEAM KUNIMITSU(チーム・クニミツ)」の総監督 高橋国光氏が、文部科学省の「スポーツ功労者顕彰」を受章、7月27日に文部科学大臣より顕彰を授受した。
スポーツ功労者顕彰は、日本のスポーツ振興に関して、特に功績顕著な者を顕彰するもので、過去には、2001年のロードレース世界選手権(WGP)250ccクラスでチャンピオンを獲得した故・加藤大治郎選手が2輪モータースポーツ界で初めて受章。2004年のトライアル世界選手権チャンピオン藤波貴久選手、2009年のWGP250ccクラスチャンピオンの青山博一選手らが顕彰している。
高橋国光氏は、1958年に18歳で第1回全日本モーターサイクル・クラブマンレースに参戦し、本格的なレースキャリアをスタートすると、1960年にホンダのワークスライダーとしてWGPの250ccクラスへデビュー。翌1961年の西ドイツGPで日本人として史上初優勝。
その後、1965年に四輪レーシングドライバーへ転向し、1977年のF1世界選手権の日本GP出場や、1985~87年の全日本耐久選手権3連覇など、長く日本のトップドライバーとして君臨した。
1992年には自らの名を冠した「チーム・クニミツ」を設立し、監督兼ドライバーをとしての活動開始。1995年のル・マン24時間レースでは、ホンダの「NSX GT2」を駆りクラス優勝。全日本GT選手権でも勝利を挙げるなど、海外、国内を問わずに活躍してきた。
1999年に惜しまれつつも59歳で現役を引退すると、監督業とともに日本自動車連盟(JAF)の理事や日本最大のレースシリーズSUPER GTの運営団体であるGTアソシエイションの会長をそれぞれ10年以上務め、日本のモータースポーツの発展に大きく貢献してきた。
高橋国光氏のコメント
この度は、スポーツ功労者顕彰という名誉ある素晴らしい賞を受章することができ、大変うれしく誇りに感じております。思い出せば60年前、ホンダ、そして本田宗一郎と共に、「モータースポーツ」というフィールドで世界への挑戦を始めました。以来、皆と切磋琢磨をし、常に頂点を目指して活動してまいりました。
そんな中、日本人として初めて世界で日の丸を揚げることができ、日本人であることをとても誇りに思った瞬間を今でも覚えております。今では日本国内でもモータースポーツの人気が高まり、SUPER GTなど市販車をベースにしたカテゴリーも世界で人気が高いと伺っております。日本のモータースポーツが、日本のクルマメーカーのよさを世界に知ってもらえるきっかけにもなっているのではないのでしょうか。
この度受章させて頂きました「スポーツ功労者顕彰」は、私だけが受章したとは考えておりません。これは、これまで私を支えてくださったすべての皆さまで、受章をさせて頂いたと思っています。これからも、モータースポーツの繁栄のお力となれるよう、引き続き精進して参ります。この度は誠にありがとうございます。