トヨタ、「C-HR」を一部改良。国内初採用「緊急時操舵支援機能」で回避操舵時の車線逸脱を抑制

G＜オプション装着車＞

　トヨタ自動車は8月4日、「C-HR」を一部改良するとともに、特別仕様車「“Mode-Nero Safety Plus”」を新設定して発売した。価格はC-HRが238万2000円～314万5000円。特別仕様車が271万5000円～304万5000円。

　一部改良では予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」において「緊急時操舵支援機能」をトヨタとして国内初採用。

　緊急時操舵支援機能は、自車線内の歩行者と衝突する可能性が高く、自車線内に回避するための十分なスペースがあるとシステムが判断した場合において、ドライバーの回避操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストし、車両安定性確保と車線逸脱抑制に寄与するという機能。

緊急時操舵支援機能

　そのほかToyota Safety Senseでは、検知対象に歩行者（夜間）や自転車運転者（昼間）、そして交差点右折時に直進してくる対向車および、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者も加えた「プリクラッシュセーフティ」、低速時の事故予防をサポートする「低速時加速抑制機能」を搭載。

　レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内の中央を走行できるよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト」や、カメラで認識した道路標識をディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らし、安全運転を促す「ロードサインアシスト」「バックガイドモニター」を全車に標準装備した。

　そのほか、「G」「GT」「S“GR SPORT”」「S-T“GR SPORT”」には、快適温熱シート（運転席・助手席）、電動ランバーサポート、ナノイーなどの快適装備を標準装備。

　また、CVT「Super CVT-i（7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付）」を搭載した「S-T“GR SPORT”」を新設定してラインアップを充実させた。

Super CVT-i（7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付）を搭載したS-T“GR SPORT”

特別仕様車“Mode-Nero Safety Plus”

特別仕様車 G“Mode-Nero Safety Plus”

　特別仕様車“Mode-Nero Safety Plus”は「G」「G-T」をベースに、外装はフロントスポイラー（ロア部）やアルミホイールなどにブラック塗装を施すとともに、内装では、シートやインストルメントパネル、ドアトリムオーナメントなどをブラック基調にするなどクールな仕様とした。

特別仕様車 G“Mode-Nero Safety Plus”

　安全装備については、車両を上から見下ろしたような車両全周囲の映像をディスプレイに表示し、後方視界や目視しにくい周囲の安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」をはじめ、駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違いやアクセルの踏み過ぎなどで起こる衝突被害の軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー（パーキングサポートブレーキ［静止物］）」や、駐車場での後退時に左右後方から接近する車両を検知し、衝突の可能性がある場合にブレーキを制御する「リアクロストラフィックオートブレーキ（パーキングサポートブレーキ［後方接近車両］）」などを特別装備した。

　外板色は、特別設定色「ダークブルーマイカ」を含めたモノトーン5色、ツ―トーン3色を設定。