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GLM、シニア世代に向けた小型モビリティのコンセプトモデル

2022年内の市販化を目指す

2020年10月29日 発表

 EV(電気自動車)の開発・販売を行なっているGLMは10月29日、「シニア世代向けモビリティ」のコンセプトモデルを発表した。デザイン面の改良や機構上の開発を経た上で、2022年内の市販化を目指している。

 GLMは、高齢者の運転免許証の自主返納を促す動きが活発になっている一方、移動手段を失ったシニア世代に対し、活発な外出を促進するサポートも必要となると踏まえ“自動車から乗り換えたくなるモビリティ”をコンセプトに、シニア世代向け小型モビリティの開発に着手。

 そこで、乗用車からシニアカーへのモビリティシフトを促す上での1つの障壁として“デザイン性の課題”に着目。活発で若々しいシニア世代が増えたことにより、“ファッション性”を重視しデザイン面での向上を望む利用者が多く存在することから“乗りたくなる”欲求を刺激するデザインコンセプトとしたという。

シニアカーに“乗りたくなる”デザインを

 通常のシニアカーのデザインは、ハンドルやタイヤ、シートなどの要素をカウルなどで肉付けした、パーツ感の強いデザインが主流。そこでGLMは、移動手段として必要だから“仕方なく選ぶ”シニアカーではなく、このモビリティなら“乗ってみたい”と思えることをデザインのコンセプトに決定。カーデザインのノウハウをこの新たなモビリティに存分に注ぎ込み、美しいモビリティを作り上げることを目指したという。

このデザイン案では、乗り手となる高齢者への優しさと、歩道で共存する歩行者への優しさを表現するために“球”という1つの塊から展開していくアプローチでデザインを開始したという