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三菱自動車、「デリカ」「アウトランダー PHEV」「アウトランダー」「RVR」計7556台をリコール 駐車ブレーキの不具合で車両が動き出すおそれ

2020年11月26日 発表

 三菱自動車工業は11月26日、駐車ブレーキの不具合で駐車中の車両が動き出すおそれがあるとして、「デリカ」「アウトランダー PHEV」「アウトランダー」「RVR」の4車種、計7556台のリコールを国土交通省に届け出た。

 不具合は、後輪のブレーキキャリパーにおいて、駐車ブレーキ駆動用シャフトの組み付けばらつきにより、錆防止用の塗装が剥がれることがある。そのため、シール部からシャフト部に水が浸入すると、シャフトに錆が発生し、そのままの状態で使用を続けると、シャフトの錆がキャリパー内部まで進行してシャフトの回転が阻害され、駐車ブレーキの制動力が低下し、最悪の場合では駐車中の車両が動き出すおそれがある。

 改善措置として、全車両のブレーキキャリパーを確認して、対策前品の場合はブレーキキャリパーを対策品と交換する。不具合件数11件、事故は発生していない。

 対象車両の製作期間は2016年1月28日~5月27日。交換修理用部品として出荷して組付けられた車両についても同様の改善措置が取られる。

 なお、同件は2018年1月25日付け届出番号「4168」にて届出を行ったリコールにおいて、届出対象外とした一次対策品について当該リコールと同様の不具合が発見されたことから、対象範囲を追加するものとなる。

改善箇所説明図