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レッドブル・ホンダF1の2021年ドライバーにセルジオ・ペレス選手 1年契約での加入

レッドブル・レーシング・ホンダに2021年から加入するセルジオ・ペレス選手 (C)Getty Images / Red Bull Content Pool

 12月18日(現地時間)、レッドブル・レーシング・ホンダに2021年からセルジオ・ペレス選手がレギュラードライバーとして加入することが発表された。契約期間は1年。ペレス選手はマックス・フェルスタッペン選手とともに2021年のF1をレッドブルで戦っていくことになる。

 2020年のレギュラードライバーであったアレクサンダー・アルボン選手は、引き続きチームの重要なメンバーとして、2022年の開発、シミュレータ作業、タイヤテストに重点を置いたレッドブル・レーシングのテスト兼リザーブドライバーの役割を担っていく。

 ペレス選手は2011年にザウバーからF1デビュー。小林可夢偉選手のチームメイトであったことから日本でもよく知られているドライバーである。ザウバー、マクラーレン、フォースインディアで戦い、2020年はフォースインディアのチーム名変更で後継チームとなったレーシングポイントから参戦していた。

 とくにタイヤマネジメントに優れるF1ドライバーとして知られており、戦闘力に劣るマシンでもレース後半で追い上げるシーンが多い。2020年のF1第16戦サヒールGPではオープニングラップのクラッシュに巻き込まれ最下位になるも、レース展開にも助けられ190戦目となるF1GPで初優勝を果たした。メキシコ人ドライバーとしては1970年のペドロ・ロドリゲス(故人)以来の優勝となる。

 この発表により、2021年シーズンをホンダのPU(パワーユニット)で戦うドライバーは、マックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)、セルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)、ピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)、角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)の4人となる。10、11、22、33と覚えやすいレースナンバーとなった。

 レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナー氏は、「アレックスはチームの大切なメンバーであり、この決断については長い時間をかけて考えた。時間をかけて関連するデータやパフォーマンスを評価した結果、セルジオが2021年のマックスのパートナーにふさわしいドライバーであると判断し、彼をレッドブル・レーシングに迎え入れることを楽しみにしている。アレックスはテストドライバーとリザーブドライバーとして、2022年の開発に重点を置いてチームの重要な一員であり続け、彼のハードワークと貢献に感謝したい」とコメントしている。