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BMW、Mハイ・パフォーマンス・モデル「M3」「M4」 6速MTもあり

ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能も装備

2021年1月26日 発売

M3:1324万円~1436万円

M4:1298万円~1460万円

サーキットでの運動性能を高めた「M3」「M4」

 ビー・エム・ダブリューは1月26日、新型「M3」「M4」を発売した。価格はM3が1324万円~1436万円、M4が1298万円~1460万円。納車は3月以降を予定している。

 BMW Mが開発する高性能マシンとなるMモデルには、サーキットでの走行を可能とした「Mハイ・パフォーマンス・モデル」と、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れて走行性能を高めた「Mパフォーマンス・モデル」の2つのカテゴリーがあり、今回発売されたM3とM4はMハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。

M3
モデルエンジントランスミッション価格ステアリング位置
BMW M3 Competition直列6気筒 3.0リッターターボ8速Mステップトロニック(8速AT)13,240,000円
BMW M3 Competition Track Package14,360,000円
M4
モデルエンジントランスミッション価格ステアリング位置
BMW M4直列6気筒 3.0リッターターボ6速MT12,980,000円左/右
BMW M4 Competition8速Mステップトロニック(8速AT)13,480,000円
BMW M4 Competition Track Package14,600,000円

 M4には、最高出力353kW(480PS)/6250rpm、最大トルク550Nm/2650-6130rpmを発生する直列6気筒 3.0リッターBMW Mツインパワー・ターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速は4.2秒を実現。M3とM4 Competitionにおいては、さらに出力が高められ、最高出力375kW(510PS)/6250rpm、最大トルク650Nm/2750-5500rpmを発生する。圧力損失を最小限にして流体抵抗を低く抑えることでレスポンスを最適化し、高効率を実現する吸気ダクト、重量を最適化して高回転まで最大限かつ安定したパワー供給を実現する鍛造ピストン、最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮し、低回転時でも高いトルクを実現するツイン・ターボ・チャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術を余すことなく採用した。

M3とM4 Competitionは最高出力375kW(510PS)/6250rpm、最大トルク650Nm/2750-5500rpmを発生する直列6気筒 3.0リッターBMW Mツインパワー・ターボエンジンを搭載
M4は最高出力353kW(480PS)/6250rpm、最大トルク550Nm/2650-6130rpmを発生する直列6気筒 3.0リッターBMW Mツインパワー・ターボエンジンを搭載

 トランスミッションには、ドライブロジック付きの8速Mステップトロニック(8速AT)を採用し、サーキット走行から街中での走行まで、あらゆる場面に対応。M4にはドライバーの意のままにシフトアップ/ダウンが可能なMTモデルも用意している。

 ブレーキはよりハードなサーキットでの走行を可能とするため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキ・ディスク、軽量化された6ポッドMコンパウンド・ブレーキを標準装備。耐摩耗性能、耐熱性能をより高めたMカーボン・セラミック・ブレーキを、オプションで装備可能とした。

 外装では、フロントデザインに迫力ある縦型の大型キドニー・グリルや、水平方向のダブル・バーを採用。大出力に合わせてエンジンの冷却性能を高めるため大型のエアインテークを用いることで、他のモデルとの差別化を図った。サイドデザインにおいては、Mモデル専用となるサイド・ギル、ドアミラー、ダウンフォース性能を得るためのリアスポイラーを標準装備。リアデザインにおいては、迫力のあるMスポーツ・エキゾースト、空力特性を高めるためのディフューザー、さらにトレッドをワイドにすることで、後ろ姿もハイ・パフォーマンス・モデルであることを示している。

M3 Competition
M4 Competition

 内装では、Mスポーツ・シート、Mロゴが入るドア・シル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングを採用することで、車内でも高揚感のあるドライビング・フィールを感じられるようにした。また、よりスポーツ走行に適したMカーボン・バケット・シートが、オプション装備品として用意されている。

M3 Competition
M4 Competition

 また、ボディを含め、ドライブトレーンを構成する各種パーツにアルミニウムを多用することで、軽量化をはかり、運動性能を向上。さらに、Mアダプティブ・サスペンションを標準装備することで、スポーツドライビングのみならず、街中走行時の乗り心地向上も実現している。

 M3、M4 Competitionは、ハイ・パフォーマンス・モデルでありながら、高性能3眼カメラ&レーダーおよび、高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムを標準装備。高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システム「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が装備され、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能なモデルとなっている。

 さらに、コネクティビティにおいても大幅な進化を遂げ、「OK, BMW」と話しかけることで、車両の操作や目的地の設定などが可能。Apple CarPlayへの対応や、BMWコネクテッド・ドライブの標準装備により、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信するといった利便性を大幅に高めている。また、車両のキーを持たずとも、iPhoneをドアハンドルにかざすことで、車両のロック解除/施錠、さらには、エンジンの始動も可能としている。

 なお、極限のサーキットでの走行を可能とするトラック・パッケージ・モデルを、M3とM4 Competitionのラインアップに用意。運動性能をより高めるために先進安全機能を装備しないことで、約25kgの軽量化を実現している一方、Mドライバー・パッケージ、Mカーボン・セラミック・ブレーキ、Mカーボン・バケット・シート、Mドライバー・パッケージなどを標準装備とすることで、よりサーキット走行を意識したモデルとしている。

M3 Competition
M4 Competition