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ヒュンダイ、新型EV「IONIQ 5」世界初公開 EV専用ブランド第1弾モデル

WLTPモードでの航続距離は最高で470〜480km

2021年2月23日(現地時間) 発表

 ヒュンダイ(現代自動車)は2月23日(現地時間)、新型EV(電気自動車)「IONIQ 5」を世界初公開した。IONIQ 5は、EV専用ブランド「IONIQ」第1弾となる中型CUVで2021年前半から一部地域で発売される。

 ヒュンダイでは、IONIQ 5に続いて、セダン「IONIQ6」と大型SUV「IONIQ7」を投入して、EVラインナップを拡大する計画。

バッテリー容量は72.6kWhと58kWh、駆動方式は2WDとデュアルモーターの4WDを用意

 クロスオーバーモデルのIONIQ 5は、ヒュンダイグループで展開する専用BEVプラットフォームE-GMP(Electric-Global Modular Platform)を採用。400Vや800Vの超高速充電に対応して、Vehicle-to-Load(V2L)機能を備える。

 バッテリー容量は72.6kWhと58kWhを用意。駆動方式はリアモーターの2WD、デュアルモーターの4WDが用意され、WLTPモードでの航続距離は、2WDと72.6kWhのバッテリーの組み合わせで470〜480kmを実現する。

 パフォーマンスでは、72.6kWhのバッテリーと4WDを組み合わせた最上位モデルで、システム全体で225kWの出力と605Nmのトルクを発生して、0-100km/h加速で5.2秒を実現。58kWhのバッテリーと2WDの組み合わせでは、125kWの出力と350Nmのトルクを発生して、0-100km/h加速で8.5秒を実現する。

フロントにトランクスペースを用意

 IONIQ 5のエクステリアデザインは、同社初の量産車「ヒュンダイ ポニー」をイメージさせるもので、ボディサイズは4635✕1890✕1605mm(全長✕全幅✕全高)、ホイールベースは3000mm。3000mmのホイールベースよって、独自のプロポーションを与えるとともにDセグメントなみの室内スペースを提供するという。

 また、531Lのトランクスペースに加えて、フロント部分に北米モデルで24L(4WDと2WDの両方)、非北米モデルで57L(2WD)、24L(4WD)のトランクスペースを備えている。

 インテリアは、フラットフロアで仕上げられ、可動式のコンソール「ユニバーサルアイランド」を採用するなど快適さと使いやすさ向上を目指した。ヒュンダイ初のAR HUD(拡張現実ヘッドアップディスプレイ)を搭載して、ナビゲーションや運転支援などの情報をフロントガラスに投影することができる。

 ヒュンダイのエグゼクティブバイスプレジデント兼グローバル最高マーケティング責任者であるThomas Schemera氏は、「IONIQ5は、制限のないライフスタイル、旅をする顧客のニーズに積極的に対応しました。内部空間の革新と高度な技術によって新しい体験を提供する最初の電気自動車です」とコメントしている。