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スズキ、「レッツ」「アドレスV50」にエンストのおそれ 計6万2888台を改善対策

不具合の件数は86件あり、軽傷1件の事故が発生

2021年3月4日 発表

 スズキは3月4日、「レッツ」「アドレスV50」2車種の計6万2888台の原動機(エンジン制御コンピュータ)に不具合があるとして改善対策を国土交通省に届け出た。不具合の件数は86件あり、軽傷1件の事故が発生している。

 不具合は、エンジン制御コンピュータにおいて、制御プログラムが不適切なため、燃焼室にカーボンが堆積し、その一部が剥がれ落ち、排気バルブまたは吸気バルブのシート面に噛み込むことがある。そのため圧縮不足となり、停止直前のエンストやエンジン始動不良となるおそれがある。

 また、スロットルを開けて始動した場合、エンジンの点火制御が適切に行なわれず、発進時または減速後の再加速時にエンストを起こすおそれがある。

 改善対策として、全車両のエンジン制御コンピュータを対策品と交換する。対象となる車両の製作期間は2017年9月6日~2020年12月1日。

改善箇所説明図