ニュース
ラリードライバーの奴田原文雄氏が「NUTAHARA Rally team」を立ち上げ 2021年の全日本ラリー選手権にGRヤリスで参戦
横浜ゴム伝統のADVANカラーをまとってシリーズ最高峰のJN-1クラスを戦う
2021年3月12日 08:10
- 2021年3月10日 発表
ラリードライバーの奴田原文雄氏は3月10日、「NUTAHARA Rally team」を立ち上げて2021年のJAF全日本ラリー選手権にトヨタ自動車「GRヤリス」で参戦すると発表した。
奴田原氏は世界ラリー選手権(PWRC)「ラリー・モンテカルロ」で日本人として初めて優勝し、全日本ラリー選手権では9回のシリーズチャンピオンを獲得。現在も全日本ラリー選手権の最高峰であるJN-1クラスでタイトル争いをするラリードライバー。
その奴田原氏が今回、NUTAHARA Rally teamを立ち上げて2021年のJAF全日本ラリー選手権にGRヤリスで参戦することを明らかにした。チームは奴田原氏が代表取締役を務めるオフィス・ヌタハラが運営し、KTMS(KOBETOYOPET MOTOR SPORTS)の協力のもと、車両製作ならびにメンテナンスをRUTSRACINGが行ない、横浜ゴム伝統のADVANカラーをまとってシリーズ最高峰のJN-1クラスを戦う。
コ・ドライバーは、奴田原氏が主宰する「NUTAHARA Rally School」の卒業生である東駿吾選手を起用。東選手は成長が期待される23歳の若手であり、チームとして次世代を担う選手の育成も図るという。
2021年のJAF全日本ラリー選手権には、佐賀県唐津市をホストタウンに開催される第3戦「ツール・ド・九州2021 in 唐津」から参戦を開始。最終戦までの8大会に出場を予定しており、シリーズチャンピオンを目指す。
なお、今回の発表について、奴田原氏は「1994年より『タスカ・エンジニアリング』のADVAN ランサーで27年間の長きにわたり、国内外問わず数多くのラリーに参戦してきました。常に勝利に向かって前進する情熱溢れるタスカとの活動でしたが、残念ながら昨年末を持ってラリー事業をタスカが終了することになりました。突然のことではありましたがラリーにかける情熱を受け継ぎ、新生ラリーチームを立ち上げ活動を継続させて頂けることになりました。また車両製作メンテナンスは元タスカの山田淳一が、ランサーから継続して新チームでも行ないます。車両はトヨタ・GR ヤリスとなり、チーム体制も大きく変わります。コ・ドライバーにはNUTAHARA Rally School出身の若手、東駿吾(23歳)を抜擢しました。次世代のラリー界を担うコ・ドライバーの1人となれるよう、経験を重ねて欲しいと思います。今年はチャレンジの年になりますが、いままでの経験値を生かしチーム一丸となってシリーズチャンピオンを目標に、熱い戦いで全日本ラリー選手権を盛り上げていきたいと思っています。ラリー参戦のチャンスを与えてくださったスポンサーの皆さまには、大変感謝いたします。そして、応援してくださるモータースポーツファンの皆さまにも心から感謝いたします」とコメントしている。